2025年1月19日日曜日

959: バイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)は'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

バイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)は'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であることの記述/証明

話題


About: リング(環)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のバイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)は'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(R_1\): \(\in \{\text{ 全てのリング(環)たち }\}\)
\(R_2\): \(\in \{\text{ 全てのリング(環)たち }\}\)
\(f\): \(R_1 \to R_2\), \(\in \{\text{ 全てのバイジェクション(全単射)たち }\} \cap \{\text{ 全てのリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(f \in \{\text{ 全ての'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)たち }\}\)
//


2: 注


時々、任意のバイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)を'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるとする定義が見られるが、それは、良い慣習とは思われない: 'アイソモーフィズム(同形写像)'はカテゴリー理論内で定義された一般的な概念であり、インバース(逆)が当該カテゴリー内でホモモーフィズム(準同形写像)であるよう要求する。

一般には、あるカテゴリーのあるバイジェクティブ(全単射)モーフィズム(射)は必ずしも%カテゴリー名%アイソモーフィズム(同形写像)ではない。例えば、あるバイジェクティブ(全単射)コンティニュアス(連続)マップ(写像)、それは、'トポロジカルスペース(空間)たち - コンティニュアス(連続)マップ(写像)たち'カテゴリー内のモーフィズム(射)である、は、必ずしも、ホメオモーフィズム(位相同形写像)、それは、'トポロジカルスペース(空間)たち - コンティニュアス(連続)マップ(写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である、ではない。

本命題が成立するがゆえに、一部の人々はバイジェクティブ(全単射)性のみを要求する定義が妥当だと考えるが、本命題が成立するというだけで、カテゴリー理論内で行なわれた一般的な定義が、リング(環)のケースに対して歪められるべきということにはならない。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: インバース(逆)\(f^{-1}\)を取る; ステップ2: \(f^{-1}\)はリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)であることを見る。

ステップ1:

\(f\)はバイジェクティブ(全単射)であるから、インバース(逆)\(f^{-1}: R_2 \to R_1\)がある。

ステップ2:

\(f^{-1}\)は必然的にリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)であることを見よう。

\(R_1\)および\(R_2\)はアディティブ(加法)グループ(群)たちであり、\(f\)は当該アディティブ(加法)グループ(群)たち間のバイジェクティブ(全単射)グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)である。

任意のバイジェクティブ(全単射)グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)は'グループ(群)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題によって、\(f\)は当該アディティブ(加法)グループ(群)たち間の'グループ(群)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である。したがって、\(f^{-1}\)は当該アディティブ(加法)グループ(群)たち間のグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)である。

\(f^{-1} (1) = 1\)、なぜなら、\(f (1) = 1\)および\(1 = f^{-1} (f (1)) = f^{-1} (1)\)。

各\(f (r_1), f (r'_1) \in R_2\)に対して、\(f^{-1} (f (r_1) f (r'_1)) = f^{-1} (f (r_1)) f^{-1} (f (r'_1))\)、なぜなら、\(f (r_1 r'_1) = f (r_1) f (r'_1)\)および\(f^{-1} (f (r_1)) f^{-1} (f (r'_1)) = r_1 r'_1 = f^{-1} (f (r_1 r'_1)) = f^{-1} (f (r_1) f (r'_1))\)。

したがって、\(f^{-1}\)はリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)である。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>