2025年1月19日日曜日

954: 2つのリング(環)たちでそれらの間にマルチプリケーション(積)たちを維持するバイジェクション(全単射)があるものたちに対して、もしも、ドメイン(定義域)がフィールド(体)である場合、コドメイン(余域)はフィールド(体)である

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2つのリング(環)たちでそれらの間にマルチプリケーション(積)たちを維持するバイジェクション(全単射)があるものたちに対して、もしも、ドメイン(定義域)がフィールド(体)である場合、コドメイン(余域)はフィールド(体)であることの記述/証明

話題


About: リング(環)
About: フィールド(体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の2つのリング(環)たちでそれらの間にマルチプリケーション(積)たちを維持する任意のバイジェクション(全単射)があるものたちに対して、もしも、ドメイン(定義域)がフィールド(体)である場合、コドメイン(余域)はフィールド(体)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(R_1\): \(\in \{\text{ 全てのリング(環)たち }\}\)
\(R_2\): \(\in \{\text{ 全てのリング(環)たち }\}\)
\(f\): \(: R_1 \to R_2\), \(\in \{\text{ 全てのバイジェクション(全単射)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
(
\(f (1) = 1 \land \forall r_1, r'_1 \in R_1 (f (r_1 r'_1) = f (r_1) f (r'_1))\)
\(\land\)
\(R_1 \in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
)
\(\implies\)
\(R_2 \in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
//


2: 注


\(f\)は、'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)またはリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)である(もしくは、そう確認される)必要はない、なぜなら、"証明"は、バイジェクティブ(全単射)性および順方向におけるマルチプリケーション(積)たちの維持のみを使用する。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: インバース(逆)\(f^{-1}: R_2 \to R_1\)を取る; ステップ2: \(R_2\)はコミュータティブ(可換)であることを見る; ステップ3: \(R_2\)の各要素はインバース(逆)を持つことを見る; ステップ4: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(f\)はバイジェクティブ(全単射)であるから、インバース(逆)\(f^{-1}: R_2 \to R_1\)がある。

ステップ2:

\(R_2\)はコミュータティブ(可換)であることを見よう。

\(r_2, r'_2 \in R_2\)は任意としよう。

\(R_1\)はフィールド(体)であるから、\(R_1\)はコミュータティブ(可換)である。

したがって、\(f^{-1} (r_2) f^{-1} (r'_2) = f^{-1} (r'_2) f^{-1} (r_2)\)。

\(f (f^{-1} (r_2) f^{-1} (r'_2)) = f (f^{-1} (r'_2) f^{-1} (r_2))\)。

しかし、\(f (f^{-1} (r_2) f^{-1} (r'_2)) = f (f^{-1} (r_2)) f (f^{-1} (r'_2)) = r_2 r'_2\)および\(f (f^{-1} (r'_2) f^{-1} (r_2)) = f (f^{-1} (r'_2)) f (f^{-1} (r_2)) = r'_2 r_2\)。

したがって、\(r_2 r'_2 = r'_2 r_2\)。

ステップ3:

\(R_2\)の各要素はあるインバース(逆)を持つことを見よう。

\(r_2 \in R_2\)は任意としよう。

\(R_1\)はフィールド(体)であるから、\(f^{-1} (r_2)\)はインバース(逆)\(r_1\)を持つ。

\(f^{-1} (r_2) r_1 = r_1 f^{-1} (r_2) = 1\)。

\(f (f^{-1} (r_2) r_1) = f (r_1 f^{-1} (r_2)) = f (1) = 1\)。

しかし、\(f (f^{-1} (r_2) r_1) = f (f^{-1} (r_2)) f (r_1) = r_2 f (r_1)\)および\(f (r_1 f^{-1} (r_2)) = f (r_1) f (f^{-1} (r_2)) = f (r_1) r_2\)。

したがって、\(r_2 f (r_1) = f (r_1) r_2 = 1\)。

それが意味するのは、\(f (r_1)\)は\(r_2\)のインバース(逆)であるということ。

ステップ4:

したがって、\(R_2\)はコミュータティブ(可換)リング(環)でその各要素がインバース(逆)を持つものである、それが意味するのは、\(R_2\)はフィールド(体)であるということ。


参考資料


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