2025年1月12日日曜日

946: プロダクトベクトルたちスペース(空間)

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プロダクトベクトルたちスペース(空間)の定義

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、プロダクトベクトルたちスペース(空間)の定義を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
J: { 全てのアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット(集合)たち }
F: { 全てのフィールド(体)たち }
{Vj|jJ}: { 全ての F ベクトルたちスペース(空間)たち }
×jJVj: = 当該プロダクトセット(集合) , { 全ての F ベクトルたちスペース(空間)たち }で、下に指定されるオペレーションたちを持つもの
//

コンディションたち:
rF,f×jJVj(jJ((rf)(j)=r(f(j))))

f,f×jJVj(jJ((f+f)(j)=f(j)+f(j)))
//


2: 構造化された記述2


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
F: { 全てのフィールド(体)たち }
{V1,...,Vk}: { 全ての F ベクトルたちスペース(空間)たち }
V1×...×Vk: = 当該プロダクトセット(集合) , { 全ての F ベクトルたちスペース(空間)たち }で、下に指定されるオペレーションたちを持つもの
//

コンディションたち:
rF,v=(v1,...,vk)V1×...×Vk(rv=(rv1,...,rvk))

v=(v1,...,vk),v=(v1,...,vk)V1×...×Vk(v+v=(v1+v1,...,vk+vk))
//


3: 注


×jJVjは本当にFベクトルたちスペース(空間)であることを見よう。

1) 任意の要素たちf,f×jJVjに対して、f+f×jJVj (アディション(加法)下のクローズド(閉じている)性): 各jJに対して、(f+f)(j)=f(j)+f(j)Vj

2) 任意の要素たちf,f×jJVjに対して、f+f=f+f (アディション(加法)のコミュータティビティ(可換性)): 各jJに対して、(f+f)(j)=f(j)+f(j)=f(j)+f(j)=(f+f)(j)

3) 任意の要素たちf,f,f×jJVjに対して、(f+f)+f=f+(f+f) (アディション(加法)たちのアソシアティビティ(結合性)): 各jJに対して、((f+f)+f)(j)=(f+f)(j)+f(j)=f(j)+f(j)+f(j)=f(j)+(f+f)(j)=(f+(f+f))(j)

4) 以下を満たすある0要素0×jJVj、つまり、任意のf×jJVjに対して、f+0=f、がある (0ベクトルの存在): f0×jJVjで各jJに対してf0(j)=0を満たすものは0である、なぜなら、(f+f0)(j)=f(j)+f0(j)=f(j)

5) 任意の要素f×jJVjに対して、以下を満たすあるインバース(逆)要素f×jJVj、つまり、f+f=0、がある (インバース(逆)ベクトルの存在): f×jJVjで各jJに対してf(j)=f(j)を満たすものはそういうものである、なぜなら、(f+f)(j)=f(j)+f(j)=f(j)+f(j)=0

6) 任意の要素f×jJVjおよび任意のスカラーrFに対して、r.f×jJVj (スカラーマルチプリケーション(乗法)下のクローズド(閉じている)性): (r.f)(j)=rf(j)Vj

7) 任意の要素f×jJVjおよび任意のスカラーたちr1,r2Fに対して、(r1+r2).f=r1.f+r2.f (スカラーたちアディション(加法)に対するスカラーマルチプリケーション(乗法)ディストリビュータビリティ(分配性)): 各jJに対して、((r1+r2).f)(j)=(r1+r2)f(j)=r1f(j)+r2f(j)=(r1f)(j)+(r2f)(j)=(r1.f+r2.f)(j)

8) 任意の要素たちf,f×jJVjおよび任意のスカラーrFに対して、r.(f+f)=r.f+r.f (ベクトルたちアディション(加法)に対するスカラーマルチプリケーションディストリビュータビリティ(分配性)): 各jJに対して、(r.(f+f))(j)=r(f+f)(j)=r(f(j)+f(j))=rf(j)+rf(j)=(rf)(j)+(rf)(j)=(r.f+r.f)(j)

9) 任意の要素f×jJVjおよび任意のスカラーたちr1,r2Fに対して、(r1r2).f=r1.(r2.f) (スカラーマルチプリケーション(乗法)たちのアソシアティビティ(結合性)): 各jJに対して、((r1r2).f)(j)=(r1r2)f(j)=r1(r2f(j))=r1((r2f)(j))=(r1.(r2.f))(j)

10) 任意の要素f×jJVjに対して、1.f=f (1マルチプリケーション(乗法)のアイデンティティ(恒等性)): 各jJに対して、(1.f)(j)=1.(f(j))=f(j)

V1×...×Vkは本当にFベクトルたちスペース(空間)であることを見よう。

1) 任意の要素たちv,vV1×...×Vkに対して、v+vV1×...×Vk (アディション(加法)下のクローズド(閉じている)性): v=(v1,...,vk)およびv=(v1,...,vk)に対して、v+v=(v1+v1,...,vk+vk)V1×...×Vk

2) 任意の要素たちv,vV1×...×Vkに対して、v+v=v+v (アディション(加法)のコミュータティビティ(可換性)): v=(v1,...,vk)およびv=(v1,...,vk)に対して、v+v=(v1,...,vk)+(v1,...,vk)=(v1+v1,...,vk+vk)=(v1+v1,...,vk+vk)=(v1,...,vk)+(v1,...,vk)=v+v

3) 任意の要素たちv,v,vV1×...×Vkに対して、(v+v)+v=v+(v+v) (アディション(加法)たちのアソシアティビティ(結合性)): v=(v1,...,vk)v=(v1,...,vk)v=(v1,...,vk)に対して、(v+v)+v=(v1+v1,...,vk+vk)+(v1,...,vk)=(v1+v1+v1,...,vk+vk+vk)=(v1,...,vk)+(v1+v1,...,vk+vk)=v+(v+v)

4) 以下を満たすある0要素0V1×...×Vk、つまり、任意のvV1×...×Vkに対して、v+0=v、がある (0ベクトルの存在): v0=(0,...,0)V1×...×Vk0である、なぜなら、v=(v1,...,vk)に対して、v0+v=(0+v1,...,0+vk)=(v1,...,vk)=v

5) 任意の要素vV1×...×Vkに対して、以下を満たすあるインバース(逆)要素vV1×...×Vk、つまり、v+v=0、がある (インバース(逆)ベクトルの存在): v=(v1,...,vk)に対して、v=(v1,...,vk)V1×...×Vkそういうものである、なぜなら、v+v=(v1,...,vk)+(v1,...,vk)=(v1+v1,...,vk+vk)=(0,...,0)=0

6) 任意の要素vV1×...×Vkおよび任意のスカラーrFに対して、r.vV1×...×Vk (スカラーマルチプリケーション(乗法)下のクローズド(閉じている)性): v=(v1,...,vk)に対して、r.v=(rv1,...,rvk)V1×...×Vk

7) 任意の要素vV1×...×Vkおよび任意のスカラーたちr1,r2Fに対して、(r1+r2).v=r1.v+r2.v (スカラーたちアディション(加法)に対するスカラーマルチプリケーション(乗法)ディストリビュータビリティ(分配性)): v=(v1,...,vk)に対して、(r1+r2).v=((r1+r2)v1,...,(r1+r2)vk)=(r1v1+r2v1,...,r1vk+r2vk)=(r1v1,...,r1vk)+(r2v1,...,r2vk)=r1(v1,...,vk)+r2(v1,...,vk)=r1.v1+r2.v2

8) 任意の要素たちv,vV1×...×Vkおよび任意のスカラーrFに対して、r.(v+v)=r.v+r.v (ベクトルたちアディション(加法)に対するスカラーマルチプリケーションディストリビュータビリティ(分配性)): v=(v1,...,vk)およびv=(v1,...,vk)に対して、r.(v+v)=r(v1+v1,...,vk+vk)=(r(v1+v1),...,r(vk+vk))=(rv1+rv1,...,rvk+rvk)=(rv1,...,rvk)+(rv1,...,rvk)=r(v1,...,vk)+r(v1,...,vk)=r.v+r.v

9) 任意の要素vV1×...×Vkおよび任意のスカラーたちr1,r2Fに対して、(r1r2).v=r1.(r2.v) (スカラーマルチプリケーション(乗法)たちのアソシアティビティ(結合性)): v=(v1,...,vk)に対して、(r1r2).v=((r1r2)v1,...,(r1r2)vk)=(r1(r2v1),...,r1(r2vk))=r1(r2v1,...,r2vk)=r1.(r2.v)

10) 任意の要素vV1×...×Vkに対して、1.v=v (1マルチプリケーション(乗法)のアイデンティティ(恒等性)): v=(v1,...,vk)に対して、1.v=(1v1,...,1vk)=(v1,...,vk)=v


参考資料


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