2025年2月9日日曜日

1001: インテグラルドメイン(整域)および非ゼロ要素に対して、要素によるマルチプリケーション(乗法)マップ(写像)はインジェクション(単射)である

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インテグラルドメイン(整域)および非ゼロ要素に対して、要素によるマルチプリケーション(乗法)マップ(写像)はインジェクション(単射)であることの記述/証明

話題


About: リング(環)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のインテグラルドメイン(整域)およびその任意の非ゼロ要素に対して、当該要素によるマルチプリケーション(乗法)マップ(写像)はインジェクション(単射)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
R: { 全てのインテグラルドメイン(整域)たち }
r: R{0}
fr: :RR,rrr
//

ステートメント(言明)たち:
fr{ 全てのインジェクション(単射)たち }
//


2: 注


rrrrで置き換えても、何も変わらない、なぜなら、任意のインテグラルドメイン(整域)はコミュータティブ(可換)である。

frはリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)でない、r=1でなければ: fr(1)=r1=r1

r=0である時、fr(r)=0r=0、それは、勿論、非インジェクティブ(単射)である。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: r,rRrrを満たすものたちとし、fr(r)=fr(r)であると仮定し、矛盾を見つける。

ステップ1:

r,rRを、rrを満たす任意のものたちであるとしよう。

fr(r)=fr(r)であると仮定しよう。

rr=rrおよびr(rr)=0Rはインテグラルドメイン(整域)であるから、r=0またはrr=0、しかし、r0、したがって、rr=0、したがって、r=r、矛盾。

したがって、fr(r)fr(r)


参考資料


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