2025年4月6日日曜日

1068: ベクトルたちスペース(空間)でインナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)ノルムを持つもの、サブスペース(部分空間)、スーパースペース(空間)上のベクトルに対して、サブスペース(部分空間)上のベクトルでベクトルへの距離が最小なものは、ユニークであり差はサブスペース(部分空間)へ垂直である、そして、サブスペース(部分空間)上のベクトルで差がサブスペース(部分空間)へ垂直なものは、ユニークであり距離は最小である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 |

ベクトルたちスペース(空間)でインナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)ノルムを持つもの、サブスペース(部分空間)、スーパースペース(空間)上のベクトルに対して、サブスペース(部分空間)上のベクトルでベクトルへの距離が最小なものは、ユニークであり差はサブスペース(部分空間)へ垂直である、そして、サブスペース(部分空間)上のベクトルで差がサブスペース(部分空間)へ垂直なものは、ユニークであり距離は最小であることの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のベクトルたちスペース(空間)で任意のインナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)ノルムを持つもの、任意のサブスペース(部分空間)、当該スーパースペース(空間)上の任意のベクトルに対して、もしも、当該サブスペース(部分空間)上のベクトルで当該ベクトルへの距離が最小なものがある場合、それは、ユニークであり当該ベクトルたちの差は当該サブスペース(部分空間)へ垂直である、そして、もしも、当該サブスペース(部分空間)上のベクトルで当該ベクトルたちの差が当該サブスペース(部分空間)へ垂直なものがある場合、それは、ユニークであり距離は最小であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
F: {R,C}で、カノニカル(正典)なフィールド(体)ストラクチャー(構造)を持つもの
V: { 全ての F ベクトルたちスペース(空間)たち }で、任意のインナープロダクト(内積),:V×VFおよび,によってインデュースト(誘導された)ノルムを持つもの
V: {V の全てのサブスペース(部分空間)たち }
v: V
//

ステートメント(言明)たち:
(
v0V(vV(vv0vv))

(
v0 はユニークである 

vV(vv0,v=0)
)
)

(
v0V(vV(vv0,v=0))

(
v0 はユニークである 

vV(vv0vv)
)
)
//


2: 注


本命題は、そういうv0があると主張していない。

任意のヒルベルトスペース(空間)、任意の非空クローズド(閉)コンベックス(凸)サブセット(部分集合)、当該ヒルベルトスペース(空間)上の任意のポイントに対して、当該サブセット(部分集合)上のユニークなポイントで当該ポイントへのディスタンス(距離)が最小であるものがあるという命題と比較のこと。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: 以下を満たすあるv0V、つまり、各vVに対して、vv0vv、があると仮定する; ステップ2: 以下を満たす任意のvV、つまり、vv0、を取り、r:=vv0およびw:=1/r(vv0)を定義し、恣意的なr~およびθ~に対して、v~:=r~eθ~iw+v0を取りv~Vであることを見る; ステップ3: vv~,vv~=vv0+v0v~,vv0+v0v~を展開し、vv0,w=0であることを見る; ステップ4: vv0,v0=0およびvv0,v=0であることを見る; ステップ5: v0はユニークであることを見る; ステップ6: 以下を満たすあるv0V、つまり、各vVに対して、vv0,v=0、があると仮定する; ステップ7: vv,vv=vv0+v0v,vv0+v0vを展開し、vv0,vv0vv,vvであることを見る; ステップ8: v0はユニークであることを見る。

ステップ1:

以下を満たすあるv0V、つまり、各vVに対して、vv0vv、があると仮定しよう。

ステップ2:

vVvv0である任意のものとしよう。

r:=vv0およびw:=1/r(vv0)Vと定義しよう。確かに、wV、なぜなら、1/rFおよびv,v0V

不可避に、w,w=1/r(vv0),1/r(vv0)=1/r2vv0,vv0=1/r2r2=1

v~:=r~eθ~iw+v0Vを、以下を満たす任意のr~R、つまり、0<r~、および以下を満たす任意のθ~R、つまり、F=Rである時θ~{0,π}F=Cである時0θ~<2π。確かに、v~V、なぜなら、r~eθ~iFおよびw,v0V

ステップ3:

vv~,vv~=vv0+v0v~,vv0+v0v~を展開しよう。

=vv0,vv0+vv0,v0v~+v0v~,vv0+v0v~,v0v~=vv0,vv0+vv0,r~eθ~iw+r~eθ~iw,vv0+r~eθ~iw,r~eθ~iw=vv0,vv0+r~eθ~ivv0,w+r~eθ~iw,vv0+(r~eθ~i)(r~eθ~i)w,w=vv0,vv0+r~eθ~ivv0,w+r~eθ~iw,vv0+r~2

r~eθ~ivv0,wはリアル(実)非ポジティブ(正)にできる、あるθ~を選ぶことによって。

r~eθ~iw,vv0=r~eθ~ivv0,w=r~eθ~ivv0,w=r~eθ~ivv0,w、なぜなら、それは、上記でリアル(実)にされている。

したがって、vv~,vv~=vv0,vv0+2r~eθ~ivv0,w+r~2

vv0,vv0vv~,vv~であるから、02r~eθ~ivv0,w+r~2、したがって、02eθ~ivv0,w+r~2eθ~ivv0,wは非ポジティブ(正)であるところ、r~はいくらでも小さく選ぶことができ、2eθ~ivv0,w=0が含意される: そうでなければ、十分小さいr~を選ぶことによって、2eθ~ivv0,w+r~<0、矛盾。

したがって、vv0,w=0、したがって、vv0,w=0

ステップ4:

したがって、vv0,1/r(vv0)=0、したがって、vv0,vv0=0

v00であると仮定しよう。

v2v0であるよう取れる(2v0v0)ので、vv0,vv0=vv0,v0=0

したがって、vv0,v=vv0,vv0+v0=vv0,vv0+vv0,v0=0+0=0

v0=0であると仮定しよう。

vv0,v=vv0,vv0=0

したがって、いずれにせよ、vv0,v=0

v=v0である時、vv0,v=vv0,v0=0は上記に見られた。

したがって、任意のvVに対して、vv0,v=0

ステップ5:

v0はユニークであることを見よう。

Let us suppose that there was another v1v0. 別のv1v0があったと仮定しよう。

v1v0に対する諸条件たちを満たすので、私たちは既にvv1Vへ垂直であると知っている。

v1v0,v1v0=v1v+vv0,v1v+vv0=v1v,v1v+v1v,vv0+vv0,v1v+vv0,vv0=v1v,v+v1v,v+vv0,v+vv0,v、なぜなら、v0,v1V=0、それが含意するのは、v1v0=0、それが含意するのは、v1=v0

したがって、他のv1はない。

ステップ6:

以下を満たすあるv0V、つまり、各vVに対して、vv0,v=0、があると仮定しよう。

ステップ7:

vv,vv=vv0+v0v,vv0+v0v=vv0,vv0+vv0,v0v+v0v,vv0+v0v,v0v=vv0,vv0+0+0+v0v,v0v、なぜなら、v0vV、したがって、vv0,vv0vv,vv、なぜなら、0v0v,v0v

ステップ8:

v0はユニークである、ステップ5によって。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 |