2025年8月31日日曜日

1272: リーグループ(群)およびダブルプロダクト(積)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)タンジェント(接)スペース(空間)から構成要素タンジェント(接)スペース(空間)たちのダイレクトサムの上への'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)に対して、アイソモーフィズム(同形写像)のインバース(逆)の後にアイデンティティ(単位要素)におけるマルチプリケーション(乗法)のディファレンシャルを行なうコンポジション(合成)は引数たちのアディション(合計)である

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リーグループ(群)およびダブルプロダクト(積)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)タンジェント(接)スペース(空間)から構成要素タンジェント(接)スペース(空間)たちのダイレクトサムの上への'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)に対して、アイソモーフィズム(同形写像)のインバース(逆)の後にアイデンティティ(単位要素)におけるマルチプリケーション(乗法)のディファレンシャルを行なうコンポジション(合成)は引数たちのアディション(合計)であることの記述/証明

話題


About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のリーグループ(群)およびダブルプロダクト(積)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)のアイデンティティ(単位要素)におけるタンジェント(接)スペース(空間)から構成要素たちのアイデンティティ(単位要素)たちにおけるタンジェント(接)スペース(空間)たちのダイレクトサムの上への'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)に対して、当該アイソモーフィズム(同形写像)のインバース(逆)の後にアイデンティティ(単位要素)におけるマルチプリケーション(乗法)のディファレンシャルを行なうコンポジション(合成)は引数たちのアディション(合計)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(G\): \(\in \{\text{ 全てのリーグループ(群)たち }\}\)
\(\phi\): \(: T_{(1, 1)}(G \times G) \to T_1G \oplus T_1G\), \(= \text{ 当該'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像) }\)
\(m\): \(: G \times G \to G\), \(= \text{ マルチプリケーションマップ(乗法写像) }\)
\(d m_{(1, 1)}\): \(: T_{(1, 1)}(G \times G) \to T_1G\), \(= \text{ 当該ディファレンシャル }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1}: T_1G \oplus T_1G \to T_1G, (v_1, v_2) \mapsto v_1 + v_2\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: \(\phi (v) = (d \pi_{1, (1, 1)} (v), d \pi_{2, (1, 1)} (v))\)であり、\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1}\)はリニア(線形)であることを見る; ステップ2: \(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((v^1, 0)) = v^1\)および\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((0, v^2)) = v^2\)であることを見る; ステップ3: 当該命題を結論する。

ステップ1:

各\(v \in T_{(1, 1)}(G \times G)\)に対して、\(\phi (v) = (d \pi_{1, (1, 1)} (v), d \pi_{2, (1, 1)} (v))\)、ここで、\(\pi_j: G \times G \to G\)は\(j\)-番目コンポーネントの中へのプロジェクション(射影)である、任意のファイナイト(有限)-プロダクト(積)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、に対して、当該マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、の各ポイントにおいて、当該ポイントにおけるタンジェント(接)ベクトルたちスペース(空間)から構成要素たちの対応するポイントたちにおけるタンジェント(接)ベクトルたちスペース(空間)たちのダイレクトサムの上へのある'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)があるという命題によって。

\(\phi\)は'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるから、\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1}\)はリニア(線形)である。

ステップ2:

任意の\((v^1, 0) \in T_1G \oplus T_1G\)のことを考えよう。

\(v := \phi^{-1} ((v^1, 0))\)はある\(C^\infty\)カーブ\(\gamma: I \to G \times G, t \mapsto (\gamma^1 (t), 1)\)、ここで、\(v^1 = d \gamma^1 (t) / d t \vert_0\)、によって実現される。

\(d m_{(1, 1)} (v) = d (m \circ \gamma (t)) / d t \vert_0 = d (\gamma^1 (t) 1) / d t \vert_0 = d \gamma_1 (t) / d t \vert_0 = v^1\)。

それが意味するのは、\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((v^1, 0)) = v^1\)。

任意の\((0, v^2) \in T_1G \oplus T_1G\)のことを考えよう。

\(v := \phi^{-1} ((0, v_2))\)はある\(C^\infty\)カーブ\(\gamma: I \to G \times G, t \mapsto (1, \gamma^2 (t))\)、ここで、\(v^2 = d \gamma^2 (t) / d t \vert_0\)、によって実現される。

\(d m_{(1, 1)} (v) = d (m \circ \gamma (t)) / d t \vert_0 = d (1 \gamma^2 (t)) / d t \vert_0 = d \gamma^2 (t) / d t \vert_0 = v^2\)。

それが意味するのは、\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((0, v_2)) = v_2\)。

ステップ3:

\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1}\)はリニア(線形)であるから、\(d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((v_1, v_2)) = d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((v_1, 0) + (0, v_2)) = d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((v_1, 0)) + d m_{(1, 1)} \circ \phi^{-1} ((0, v_2)) = v_1 + v_2\)。


参考資料


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