2025年9月28日日曜日

1327: セパラブル(可分)メトリックスペース(計量付き空間)はセカンドカウンタブル(可算)トポロジカルスペース(空間)である

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セパラブル(可分)メトリックスペース(計量付き空間)はセカンドカウンタブル(可算)トポロジカルスペース(空間)であることの記述/証明

話題


About: メトリックスペース(計量付き空間)
About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のセパラブル(可分)メトリックスペース(計量付き空間)はセカンドカウンタブル(可算)トポロジカルスペース(空間)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(T\): \(\in \{\text{ 全てのメトリックスペース(計量付き空間)たち }\}\)で、当該メトリック(計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジーを持つもの
//

ステートメント(言明)たち:
\(T \in \{\text{ 全てのセパラブル(可分)トポロジカルスペース(空間)たち }\}\)
\(\implies\)
\(T \in \{\text{ 全てのセカンドカウンタブル(可算)トポロジカルスペース(空間)たち }\}\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: 任意のカウンタブル(可算)デンス(密)サブセット(部分集合)\(S = \{p_j \in T \vert j \in J\}\)を取り、オープンボール(開球)たちのセット(集合)\(B := \{B_{p_j, q} \subseteq T \vert j \in J, q \in \mathbb{Q}_+\}\)を取る; ステップ2: \(B\)は\(T\)に対するベーシス(基底)であることを見る。

ステップ1:

あるカウンタブル(可算)デンス(密)サブセット(部分集合)\(S = \{p_j \in T \vert j \in J\} \subseteq T\)、ここで、\(J\)はカウンタブル(可算)インデックスセット(集合)、がある。

オープンボール(開球)たちのセット(集合)\(B := \{B_{p_j, q} \subseteq T \vert j \in J, q \in \mathbb{Q}_+\}\)、ここで、\(\mathbb{Q}_+\)はポジティブ(正)ラショナルナンバー(有理数)たちセット(集合)、のことを考えよう。

\(B\)はカウンタブル(可算)セット(集合)である。

ステップ2:

\(B\)は\(T\)に対するベーシス(基底)であることを見よう。

各\(B_{p_j, q} \subseteq T\)はオープン(開)である。

各\(p_j \in S\)および\(p_j\)の各オープンネイバーフッド(開近傍)\(U_{p_j} \subseteq T\)に対して、ある\(B_{p_j, q} \subseteq U_{p_j}\)がある、なぜなら、\(T\)は当該メトリック(計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジーを持つ。\(p_j \in B_{p_j, q} \subseteq U_{p_j}\)。

各\(p \in T \setminus S\)および\(p\)の各オープンネイバーフッド(開近傍)\(U_p \subseteq T\)に対して、\(p\)の周りの以下を満たすあるオープンボール\(B_{p, \epsilon} \subseteq T\)、つまり、\(B_{p, \epsilon} \subseteq U_p\)、がある、なぜなら、\(T\)は当該メトリック(計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジーを持つ。

以下を満たすある\(p_j \in S\)、つまり、\(p_j \in B_{p, \epsilon / 4}\)、がある、なぜなら、\(T\)はセパラブル(可分)である: \(p\)は\(S\)のアキュームレーション(集積)ポイントである。

\(q \in \mathbb{Q}_+\)を、\(\epsilon / 4 \lt q \lt \epsilon / 2\)を満たす任意のものとしよう。

\(B_{p_j, q} \subseteq B_{p, \epsilon}\)、なぜなら、各\(p' \in B_{p_j, q}\)に対して、\(dist (p', p) \le dist (p', p_j) + dist (p_j, p) \lt \epsilon / 2 + \epsilon / 4 = 3 / 4 \epsilon\)。したがって、\(p \in B_{p_j, q} \subseteq B_{p, \epsilon} \subseteq U_p\)。

したがって、\(B\)は\(T\)対するベーシス(基底)であり、\(T\)はセカンドカウンタブル(可算)である。


参考資料


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