2025年12月14日日曜日

1496: ファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)、シンメトリック(対称)またはアンチシンメトリック(反対称)ノンディジェネレート(非縮退)\((0, 2)\)-テンソル、サブスペース(部分空間)に対して、サブスペース(部分空間)のテンソルコンプリメント(補)のテンソルコンプリメント(補)はサブスペース(部分空間)内に包含されている

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ファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)、シンメトリック(対称)またはアンチシンメトリック(反対称)ノンディジェネレート(非縮退)\((0, 2)\)-テンソル、サブスペース(部分空間)に対して、サブスペース(部分空間)のテンソルコンプリメント(補)のテンソルコンプリメント(補)はサブスペース(部分空間)内に包含されていることの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)、任意のシンメトリック(対称)またはアンチシンメトリック(反対称)ノンディジェネレート(非縮退)\((0, 2)\)-テンソル、任意のサブスペース(部分空間)に対して、当該サブスペース(部分空間)のテンソルコンプリメント(補)のテンソルコンプリメント(補)は当該サブスペース(部分空間)内に包含されているという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(V'\): \(\in \{\text{ 全てのファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元) } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\(t\): \(\in \{V' \text{ の全てのノンディジェネレート(非縮退) } (0, 2) \text{ -テンソルたち }\} \cap \{\text{ 全てのシンメトリック(対称)またはアンチシンメトリック(反対称)テンソルたち }\}\)
\(V\): \(\in \{V' \text{ の全てのベクトルたちサブスペース(部分空間)たち }\}\)
\(V^\perp_t\): \(= V \text{ の } t \text{ コンプリメント(補) }\)
\({V^\perp_t}^\perp_t\): \(= V^\perp_t \text{ の } t \text{ コンプリメント(補) }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\({V^\perp_t}^\perp_t \subseteq V\)
//


2: 注


各\(v \in V\)に対して、各\(v' \in V^\perp_t\)に対して、\(t (v', v) = 0\)、\(V^\perp_t\)の定義から直接に、しかし、本命題は、任意の\(v' \in V'\)に対して、もしも、各\(v'' \in V^\perp_t\)に対して、\(t (v', v'') = 0\)である場合、\(v' \in V\)であると主張している。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: ある\(v' \in {V^\perp_t}^\perp_t \setminus V\)があったと仮定する; ステップ2: \(W := Span (V \cup \{v'\})\)を取り、\(V^\perp_t = W^\perp_t\)であることを見る; ステップ3: 任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)、任意のノンディジェネレート(非縮退)\((0, 2)\)-テンソル、任意のベクトルたちサブスペース(部分空間)に対して、当該スペース(空間)のディメンション(次元)は当該サブスペース(部分空間)のディメンション(次元)プラス当該サブスペース(部分空間)のテンソルコンプリメント(補)のディメンション(次元)であるという命題を適用して\(Dim (V') = Dim (V) + Dim (V^\perp_t) = Dim (W) + Dim (W^\perp_t)\)であることを見、ある矛盾を見つける。

ステップ1:

ある\(v' \in {V^\perp_t}^\perp_t \setminus V\)があったと仮定しよう。

ステップ2:

\(W := (V \cup \{v'\})\)、\(V \cup \{v'\}\)によって生成されたベクトルたちスペース(空間)、を取ろう、それは、\(V'\)のベクトルたちサブスペース(部分空間)である、\(= Span (V \cup \{v'\})\): ベクトルたちスペース(空間)のサブセット(部分集合)によって生成されたベクトルたちサブスペース(部分空間)に対する"注"を参照のこと。

\(Dim (W) = Dim (V) + 1\)、なぜなら、\(V\)に対する任意のベーシス(基底)\(B = \{b_1, ..., b_d\}\)に対して、(\{b_1, ..., b_d, v'\}\)はリニアにインディペンデント(線形独立)であることになる、なぜなら、\(r^1 b_1 + ... + r^d b_d + r' v' = 0\)に対して、\(r' = 0\)、なぜなら、そうでなければ、\(v' = 1 / r' (r^1 b_1 + ... + r^d b_d) \in V\)、矛盾、したがって、\(r^1 b_1 + ... + r^d b_d = 0\)、それが含意することになるのは、全ての\(r^j\)たちは\(0\)であること。

\(V^\perp_t = W^\perp_t\)であることを見よう。

各\(p \in V^\perp_t\)に対して、各\(v \in V\)に対して、\(t (p, v) = 0\)、しかし、各\(w \in W\)に対して、\(w = v + r' v'\)、ある\(v \in V\)およびある\(r' \in F\)に対して、そして、\(t (p, w) = t (p, v + r' v') = t (p, v) + r' t (p, v') = t (p, v) + \text{ or }- r' t (v', p) = 0 + \text{ or } - r' 0\)、なぜなら、\(v' \in {V^\perp_t}^\perp_t\)および\(p \in V^\perp_t\)、\(= 0\)、したがって、\(p \in W^\perp_t\)。

各\(p \in W^\perp_t\)に対して、各\(w \in W\)に対して、\(t (p, w) = 0\)、しかし、各\(v \in V\)に対して、\(v \in W\)であるから、\(t (p, v) = 0\)、したがって、\(p \in V^\perp_t\)。

ステップ3:

任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)、任意のノンディジェネレート(非縮退)\((0, 2)\)-テンソル、任意のベクトルたちサブスペース(部分空間)に対して、当該スペース(空間)のディメンション(次元)は当該サブスペース(部分空間)のディメンション(次元)プラス当該サブスペース(部分空間)のテンソルコンプリメント(補)のディメンション(次元)であるという命題によって、\(Dim (V') = Dim (V) + Dim (V^\perp_t) = Dim (W) + Dim (W^\perp_t) = Dim (V) + 1 + Dim (V^\perp_t)\)、矛盾。

したがって、\(v' \in {V^\perp_t}^\perp_t \setminus V\)はない。

それが意味するのは、\({V^\perp_t}^\perp_t \subseteq V\)。


参考資料


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