2024年10月6日日曜日

796: 周囲トポロジカルスペース(空間)内に包含されたトポロジカルスペース(空間)に対して、もしも、スペース(空間)が、周囲スペース(空間)的にローカルに周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)である場合、スペース(空間)は周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)である

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周囲トポロジカルスペース(空間)内に包含されたトポロジカルスペース(空間)に対して、もしも、スペース(空間)が、周囲スペース(空間)的にローカルに周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)である場合、スペース(空間)は周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の周囲トポロジカルスペース(空間)内に包含された任意のトポロジカルスペース(空間)に対して、もしも、当該スペース(空間)が、周囲スペース(空間)的にローカルに当該周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)である場合、当該スペース(空間)は当該周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(T'\): \(\in \{\text{ 全てのトポロジカルスペース(空間)たち }\}\)
\(T\): \(\in \{\text{ 全てのトポロジカルスペース(空間)たち }\}\)で、\(T \subseteq T'\)を満たすもの
//

ステートメント(言明)たち:
\(\forall t \in T (\exists U'_t \in \{t \text{ の } T' \text{ 上の全てのオープンネイバーフッド(開近傍)たち }\} (U'_t \cap T \in \{T \text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち }\} \land U'_t \cap T \subseteq T \text{ 、 } T \text{ のサブスペース(部分空間)として } = U'_t \cap T \subseteq U'_t \text{ 、 } U'_t \text{ のサブスペース(部分空間)として }))\)
\(\implies\)
\(T \in \{T' \text{ の全てのトポロジカルサブスペース(部分空間)たち }\}\)
//


2: 注


本記事内では、\(U'_t \cap T \subseteq T\)は、\(U'_t \cap T\)の、\(T\)のサブスペース(部分空間)としてのトポロジーを持つものを表わす; \(U'_t \cap T \subseteq U'_t\)は、\(U'_t \cap T\)の、\(U'_t\)のサブスペース(部分空間)としてのトポロジーを持つものを表わす。それらは一般的には異なるものである、なぜなら、\(U'_t \cap T \subseteq T\)は\(T\)のトポロジーに基づいている、その一方、\(U'_t \cap T \subseteq U'_t\)は\(U'_t\)(それは、\(T'\)のトポロジカルサブスペース(部分空間)である)のトポロジーに基づいている。

有益な1つの参照例は、\(\mathbb{R}^2\)内の包含された8の字、原点を中心とする、である: 原点からの2つカーブたちは、原点へ無限に近づくが到達しない。

それは、\(\mathbb{R}^2\)のトポロジカルサブスペース(部分空間)ではない、なぜなら、原点のあるオープンネイバーフッド(開近傍)(カーブとしての)は、\(\mathbb{R}^2\)のオープンサブセット(部分集合)と当該8の字のインターセクション(共通集合)ではない: 原点の周りの\(\mathbb{R}^2\)上における任意のオープンボール(開球)は、不可避に、8の字の、原点に近づく2端たちを含む。

本命題が特に"周囲スペース(空間)的に"と言う理由は、"スペース(空間)的にローカルに周囲スペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)"は当該結論を保証しない: 原点の先ほどのオープンネイバーフッド(開近傍)は\(\mathbb{R}^2\)のトポロジカルサブスペース(部分空間)である: 原点の当該オープンネイバーフッド(開近傍)は8の字の2端たちを除外するので、それは、トポロジカルサブスペース(部分空間)になる、しかし、それは、\(T\)が\(T'\)のトポロジカルサブスペース(部分空間)であることを証明するためには許されない。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(U \subseteq T\)は\(T\)の任意のオープンサブセット(開部分集合)であるとしよう、そして、\(T'\)の以下を満たすあるオープンサブセット(開部分集合)\(U' \subseteq T'\)、つまり、\(U = U' \cap T\)、を見つける; ステップ2: \(U' \subseteq T'\)は\(T'\)の任意のオープンサブセット(開部分集合)であるとし、\(U' \cap T\)が\(T\)のオープンサブセット(開部分集合)であることを見る; ステップ3: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(U \subseteq T\)は\(T\)の任意のオープンサブセット(開部分集合)であるとしよう。

\(T'\)の以下を満たすあるオープンサブセット(開部分集合)\(U' \subseteq T'\)、つまり、\(U = U' \cap T\)、を見つけよう。

注意として、\(U'_t\)は、各\(t \in T\)に対して本命題の条件たちにしたがって選ばれたものである。

\(T \subseteq \cup_{t \in T} U'_t\)。したがって、\(U = U \cap \cup_{t \in T} U'_t = \cup_{t \in T} (U \cap U'_t)\)、任意のセット(集合)に対して、アンカウンタブル(不可算)かもしれない数の任意のサブセット(部分集合)たちのユニオン(和集合)と任意のサブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)は当該サブセット(部分集合)たちの各々と後者サブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)たちのユニオン(和集合)であるという命題によって。

\(U \cap U'_t = U \cap U'_t \cap T \subseteq U'_t \cap T\)は\(U'_t \cap T \subseteq T\)のオープンサブセット(開部分集合)である、なぜなら、\(U\)は\(T\)のオープンサブセット(開部分集合)である。

仮定によって、\(U \cap U'_t\)は\(U'_t \cap T \subseteq U'_t\)のオープンサブセット(開部分集合)である。それが意味するのは、\(U'_t\)の以下を満たすあるオープンサブセット(開部分集合)\(U''_t \subseteq U'_t\)、つまり、\(U \cap U'_t = U''_t \cap U'_t \cap T\)、があるということ。ここで、\(U''_t\)は\(T'\)のオープンサブセット(開部分集合)である、任意のオープン(開)トポロジカルサブスペース(部分空間)上の任意のオープンセット(開集合)はベーススペース(空間)上でオープン(開)であるという命題によって、したがって、\(U''_t \cap U'_t\)は\(T'\)のオープンサブセット(開部分集合)である。

さて、\(U = \cup_{t \in T} (U \cap U'_t) = \cup_{t \in T} (U''_t \cap U'_t \cap T) = \cup_{t \in T} (U''_t \cap U'_t) \cap T\)、任意のセット(集合)に対して、アンカウンタブル(不可算)かもしれない数の任意のサブセット(部分集合)たちのユニオン(和集合)と任意のサブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)は当該サブセット(部分集合)たちの各々と後者サブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)たちのユニオン(和集合)であるという命題によって。しかし、\(U' := \cup_{t \in T} (U''_t \cap U'_t)\)は\(T'\)のオープンサブセット(開部分集合)である、そして、\(U = U' \cap T\)。

ステップ2:

\(U' \subseteq T'\)は\(T'\)の任意のオープンサブセット(開部分集合)であるとしよう。

\(U' \cap T\)は\(T\)のオープンサブセット(開部分集合)であることを見よう。

\(U' \cap T = U' \cap T \cap \cup_{t \in T} U'_t\)、なぜなら、\(T \subseteq \cup_{t \in T} U'_t\)、\(= \cup_{t \in T} (U' \cap T \cap U'_t)\)、任意のセット(集合)に対して、アンカウンタブル(不可算)かもしれない数の任意のサブセット(部分集合)たちのユニオン(和集合)と任意のサブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)は当該サブセット(部分集合)たちの各々と後者サブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)たちのユニオン(和集合)であるという命題によって、\(= \cup_{t \in T} ((U' \cap U'_t) \cap (U'_t \cap T))\)。

\(U' \cap U'_t\)は\(U'_t\)のオープンサブセット(開部分集合)であるので、\((U' \cap U'_t) \cap (U'_t \cap T)\)は\(U'_t \cap T \subseteq U'_t\)のオープンサブセット(開部分集合)である。仮定によって、\((U' \cap U'_t) \cap (U'_t \cap T)\)は\(U'_t \cap T \subseteq T\)のオープンサブセット(開部分集合)である。

\(U'_t \cap T\)は仮定によって\(T\)のオープンサブセット(開部分集合)であるので、\((U' \cap U'_t) \cap (U'_t \cap T)\)は\(T\)のオープンサブセット(開部分集合)である、任意のオープン(開)トポロジカルサブスペース(部分空間)上の任意のオープンセット(開集合)はベーススペース(空間)上でオープン(開)であるという命題によって。

したがって、\(U' \cap T = \cup_{t \in T} ((U' \cap U'_t) \cap (U'_t \cap T))\)は\(T\)上でオープン(開)である。

ステップ3:

ステップ1およびステップ2が示したのは、\(T\)の任意のサブセット(部分集合)はオープン(開)である、もしも、それが、\(T'\)のあるオープンサブセット(開部分集合)と\(T\)のインターセクション(共通集合)である場合、そしてその場合に限って、ということ、それが意味するのは、\(T\)は\(T'\)のトポロジカルサブスペース(部分空間)であるということ。


参考資料


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