2024年11月3日日曜日

845: ファイナイト(有限)p-グループ(群)に対して、pのその累乗がグループ(群)のオーダーである指数より小さいナチュラルナンバー(自然数)に対して、グループ(群)のノーマルサブグループ(正規部分群)でそのオーダーがpのナチュラルナンバー(自然数)乗であるものがある

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ファイナイト(有限)p-グループ(群)に対して、pのその累乗がグループ(群)のオーダーである指数より小さいナチュラルナンバー(自然数)に対して、グループ(群)のノーマルサブグループ(正規部分群)でそのオーダーがpのナチュラルナンバー(自然数)乗であるものがあることの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のファイナイト(有限)p-グループ(群)に対して、pのその累乗がグループ(群)のオーダーである指数より小さい各ナチュラルナンバー(自然数)に対して、当該グループ(群)のノーマルサブグループ(正規部分群)でそのオーダーがpの当該ナチュラルナンバー(自然数)乗であるものがあるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
G: { 全てのファイナイト(有限) p -グループ(群)たち }
//

ステートメント(言明)たち:
nN(|G|=pn)

kN で 0k<n であるもの (Gk{G の全てのノーマルサブグループ(正規部分群)たち }(|Gk|=pk))
//


2: 証明


全体戦略: インダクティブ(帰納的)に証明する; ステップ1: |G|=pnであることを認める; ステップ2: k=0に対して証明する; ステップ3: 何らかのG0,...,Gl1があると仮定し、あるGlがあることを見る。

ステップ1:

任意のファイナイト(有限)p-グループ(群)に対して、以下を満たすあるnN、つまり、|G|=pn、がある、任意のファイナイト(有限)グループ(群)に対して、当該グループ(群)はp-グループ(群)である、もしも、当該グループ(群)のオーダーがpのあるナチュラルナンバー(自然数)乗である場合、そしてその場合に限って、という命題によって、それは本命題の主要点ではなく、準備である。

ステップ2:

k=0であると仮定しよう。

G0:={1}は、Gの以下を満たすノーマルサブグループ(正規部分群)、つまり、|G0|=p0=1、である。

ステップ3:

ステップ3戦略: ステップ3-1: G0,...,Gl1があると仮定する; ステップ3-2: G/Gl1を取り、それはp-グループ(群)であることを見る; ステップ3-3: Z(G/Gl1)を取り、それはp-グループ(群)であることを見る; ステップ3-4: Z(G/Gl1)の以下を満たすあるサブグループ(部分群)N、つまり、|N|=p、を取り。NG/Gl1のノーマルサブグループ(正規部分群)であることを見る; ステップ3-5: Gl:=Nは、Gの以下を満たすあるノーマルサブグループ(正規部分群)、つまり。|Gl|=pl、であることを見る。.

ステップ3-1:

G0,...,Gl1があると仮定しよう。

ステップ3-2:

クオシエント(商)G/Gl1のことを考えよう、それは妥当である、なぜなら、Gl1Gのノーマルサブグループ(正規部分群)である。

|G/Gl1|=pn/pl1=pn(l1)、グループ(群)のノーマルサブグループ(正規部分群)によるクウォシェント(商)グループ(群)の定義によって。

したがって、G/Gl1p-グループ(群)である、任意のファイナイト(有限)グループ(群)に対して、当該グループ(群)はp-グループ(群)である、もしも、当該グループ(群)のオーダーがpのあるナチュラルナンバー(自然数)乗である場合、そしてその場合に限って、という命題によって。

ステップ3-3:

G/Gl1のセンター(中心)Z(G/Gl1)のことを考えよう。

Z(G/Gl1)G/Gl1のノーマルサブグループ(正規部分群)である。

1<|Z(G/Gl1)|任意のp-グループ(群)に対して、そのセンター(中心)はトリビアルでないという命題によって、それが意味するのは、|Z(G/Gl1)|=pm、あるmN{0}に対して、ラグランジュの定理によって、それが意味するのは、Z(G/Gl1)p-グループ(群)であるということ、任意のファイナイト(有限)グループ(群)に対して、当該グループ(群)はp-グループ(群)である、もしも、当該グループ(群)のオーダーがpのあるナチュラルナンバー(自然数)乗である場合、そしてその場合に限って、という命題によって。

ステップ3-4:

Z(G/Gl1)の以下を満たすあるサブグループ(部分群)N、つまり、|N|=p、がある、コーシーの定理によって。

NG/Gl1のノーマルサブグループ(正規部分群)である、なぜなら、Nはセンター(中心)のサブグループ(部分群)である: 各gG/Gl1に対して、gNg1=N、なぜなら、各gNに対して、ggg1=g、なぜなら、gZ(G/Gl1)

ステップ3-5:

すると、NGのノーマルサブグループ(正規部分群)である、グループ(群)とクオシエント(商)グループ(群)に対するコレスポンデンス(対応)定理によって。

|N|=|Gl1||N|=pl1p=pl

したがって、Gl:=Nと取ることができる。


参考資料


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