2025年1月19日日曜日

963: フィールド(体)上方のポリノミアル(多項式)たちリング(環)に対して、ユニットたちは非ゼロコンスタント(定数)たちである

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フィールド(体)上方のポリノミアル(多項式)たちリング(環)に対して、ユニットたちは非ゼロコンスタント(定数)たちであることの記述/証明

話題


About: リング(環)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のフィールド(体)上方のポリノミアル(多項式)たちリング(環)に対して、全てのユニットたちは全ての非ゼロコンスタント(定数)たちであるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(F [x]\): \(= F \text{ 上方のポリノミアル(多項式)たちリング(環) }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\{F [x] \text{ の全てのユニットたち }\} = \{F [x] \text{ 内の全ての非ゼロコンスタント(定数)たち }\}\)
//


2: 注


\(F\)が単にインテグラルドメイン(整域)である時は、ある非ゼロコンスタント(定数)はユニットではないかもしれない: ある\(p (x) = p_0 \in F [x]\)に対して、\(p_0 \in F\)はインバース(逆)を持たないかもしれず、すると、\(p (x) = p_0 \in F [x]\)はインバース(逆)を持たないことになる: 任意のインテグラルドメイン(整域)上方のポリノミアル(多項式)たちリング(環)に対して、任意のユニットは非ゼロコンスタント(定数)であるという命題と比較のこと。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: 各ユニットは非ゼロコンスタント(定数)であることを見る; ステップ2: 各非ゼロコンスタント(定数)はユニットであることを見る。

ステップ1:

任意のフィールド(体)はインテグラルドメイン(整域)であるから、各ユニットは非ゼロコンスタント(定数)である、任意のインテグラルドメイン(整域)上方のポリノミアル(多項式)たちリング(環)に対して、任意のユニットは非ゼロコンスタント(定数)であるという命題によって。

ステップ2:

\(p (x) = p_0 x^0 \in F [x]\)は任意の非ゼロコンスタント(定数)とする: 私たちは"\(p_0 x^0\)"のような表記たちを用いるが、それは通常\(p_0\)として書かれる: 私たちがそういう表記たちを用いるのは、\(p_0 \in F\)と\(p_0 \in F [x]\)を区別するためである。

\(p_0 \in F\)で\(F\)はフィールド(体)であるから、インバース(逆)\(p_0^{-1} \in F\)がある。\(p_0^{-1} x^0 \in F [x]\)および\(p_0 x^0 p_0^{-1} x^0 = p_0 p_0^{-1} x^0 = 1 x^0\)および\(p_0^{-1} x^0 p_0 x^0 = p_0^{-1} p_0 x^0 = 1 x^0\)。

\(1 x^0\)は\(F [x]\)のアイデンティティ(単位)要素であるから、\(p_0^{-1} x^0\)は\(p_0 x^0\)のインバース(逆)である。


参考資料


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