2025年2月2日日曜日

991: 異なるプライムナンバー(素数)オーダーたちを持つ2つのサブグループ(部分群)たちに対して、もしも、サブグループ(部分群)たちのジェネレーター(生成元)たちがコミュータティブ(可換)である場合、プライムナンバー(素数)たちのプロダクト(積)-オーダーのシクリックサブグループ(循環部分群)を構成できる

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異なるプライムナンバー(素数)オーダーたちを持つ2つのサブグループ(部分群)たちに対して、もしも、サブグループ(部分群)たちのジェネレーター(生成元)たちがコミュータティブ(可換)である場合、プライムナンバー(素数)たちのプロダクト(積)-オーダーのシクリックサブグループ(循環部分群)を構成できることの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のグループ(群)および任意の異なるプライムナンバー(素数)オーダーたちを持つ2つのそのサブグループ(部分群)たちに対して、もしも、当該サブグループ(部分群)たちの任意のジェネレーター(生成元)たちがコミュータティブ(可換)である場合、当該プライムナンバー(素数)たちのプロダクト(積)-オーダーのシクリックサブグループ(循環部分群)を構成できるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(G\): \(\in \{\text{ 全てのグループ(群)たち }\}\)
\(p\): \(\in \{\text{ 全てのプライムナンバー(素数)たち }\}\)
\(q\): \(\in \{\text{ 全てのプライムナンバー(素数)たち }\}\)
\(G_p\): \(\in \{G \text{ の全ての } p \text{ -オーダーサブグループ(部分群)たち }\}\), \(= \{g_p, ..., g_p^p = 1\}\)
\(G_q\): \(\in \{G \text{ の全ての } q \text{ -オーダーサブグループ(部分群)たち }\}\), \(= \{g_q, ..., g_q^q = 1\}\)
\(G_{p q}\): \(= \{g_p g_q, ..., (g_p g_q)^{p q}\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
(
\(p \neq q\)
\(\land\)
\(g_p g_q = g_q g_p\)
)
\(\implies\)
(
\(G_{p q} \in \{G \text{ の全ての } (p q) \text{ -オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)たち }\}\)
\(\land\)
\(\forall j, k \in \mathbb{N} \text{ で以下を満たすもの、つまり、 } 1 \le j \lt p \text{ かつ } 1 \le k \lt q (\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} = G_{p q})\)
)
//


2: 注


\(G_p\)は不可避に\(\{g_p, ..., g_p^p = 1\}\)の形を持つ、任意のプライムナンバー(素数)-オーダーグループ(群)はシクリック(循環)であり、1を除く各要素は当該グループ(群)をジェネレート(生成)するという命題によって。\(G_q\)に対しても同様である。

任意のプライムナンバー(素数)-オーダーグループ(群)はシクリック(循環)であり、1を除く各要素は当該グループ(群)をジェネレート(生成)するという命題によって、\(G_p\)または\(G_q\)は任意の\(g_p^j\)または\(g_q^k\)、ここで、\(1 \le j \lt p\)および\(1 \le k \lt q\)、によってジェネレート(生成)されたとみなすことができる、しかし、\(g_p^j g_q^k = g_q^k g_q^j\)はどのみち成立する、なぜなら、\(g_p^j g_q^k = g_p^{j - 1} g_p g_q g_q^{k - 1} = g_p^{j - 1} g_q g_p g_q^{k - 1} = g_p^{j - 2} g_p g_q g_p g_q^{k - 1} = g_p^{j - 2} g_q g_p g_p g_q^{k - 1} = g_p^{j - 2} g_q g_p^2 g_q^{k - 1} = ... = g_q g_p^j g_q^{k - 1} = g_q^2 g_p^j g_q^{k - 2} = ... = g_q^k g_p^j\)。

"ステートメント(言明)たち"の後半は、別の\((p q)\)-オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)を単にある別のジェネレーター(生成元)を選ぶことのみによって持つことはできないと言っている: 本命題は、\(g_p^j g_q^k\)はある\((p q)\)-オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)をジェネレート(生成)するが、実のところ、当該サブグループ(部分群)は\(G_{p q}\)と違わないと言う。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(G_{p q}\)は\((p q)\)-オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)であることを見る; ステップ2: \(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} = G_{p q}\)であることを見る。

ステップ1:

\(G_{p q}\)は\((p q)\)-オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)であることを見よう。

\(1 \in G_{p q}\): \((g_p g_q)^{p q} = g_p^{p q} g_q^{p q} = (g_p^p)^q (g_q^q)^p = 1^q 1^p = 1\)。

各\((g_p g_q)^j, (g_p g_q)^k \in G_{p q}\)に対して、\((g_p g_q)^j (g_p g_q)^k = (g_p g_q)^{j + k}\)。\(j + k = m p q + l\)、ここで、\(m, l \in \mathbb{N}\)および\(0 \le l \lt p q\)。\((g_p g_q)^{j + k} = (g_p g_q)^{m p q + l} = (g_p g_q)^{m p q} (g_p g_q)^l = ((g_p g_q)^{p q})^m (g_p g_q)^l = (g_p^{p q} g_q^{p q})^m (g_p g_q)^l = ((g_p^p)^q (g_q^q)^p)^m (g_p g_q)^l = (1^q 1^p)^m (g_p g_q)^l = 1^m (g_p g_q)^l = (g_p g_q)^l\)。\(1 \le l \lt p q\)である時、\((g_p g_q)^l \in G_{p q}\)、そして、\(l = 0\)である時、\((g_p g_q)^0 = 1 = (g_p g_q)^{p q} \in G_{p q}\)。したがって、\((g_p g_q)^j (g_p g_q)^k \in G_{p q}\)、いずれにせよ。

各\((g_p g_q)^j \in G_{p q}\)に対して、\((g_p g_q)^{p q - j} \in G_{p q}\)、そして、\((g_p g_q)^j (g_p g_q)^{p q - j} = (g_p g_q)^{p q} = 1\)および\((g_p g_q)^{p q - j} (g_p g_q)^j = (g_p g_q)^{p q} = 1\)。

アソシアティビティ(結合性)は成立する、なぜなら、それは、周囲\(G\)内で成立する。

したがって、\(G_{p q}\)は\(G\)のサブグループ(部分群)である。

\(\{g_p g_q, ..., (g_p g_q)^{p q}\}\)は互いに素であることを見よう。

\((g_p g_q)^j = (g_p g_q)^k\)と仮定しよう、ここで、\(1 \le j \le k \le p q\)、一般性を失わうことなく。\(1 = (g_p g_q)^{k - j}\)、\(g_p^{k - j} = g_q^{j - k}\)、なぜなら、\(g_p g_q = g_q g_p\)、\(= 1\)、任意の2つの異なるプライムナンバー(素数)-オーダーサブグループ(部分群)たちは1のみを共有するという命題によって、したがって、\(k - j = m p = n q\)、それが意味するのは、\(k - j = 0\): \(k - j\)は\(p q\)の倍数である、しかし、\(k - j \lt p q\)。したがって、\(j = k\)。

したがって、\(G_{p q}\)は\((p q)\)-オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)である。

ステップ2:

\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} = G_{p q}\)であることを見よう。

\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\}\)は\((p q)\)-オーダーシクリックサブグループ(循環部分群)である、ステップ1によって、なぜなら、\(g_p^j\)も\(G_p\)をジェネレート(生成)し\(g_q^k\)も\(G_q\)をジェネレート(生成)する、任意のプライムナンバー(素数)-オーダーグループ(群)はシクリック(循環)であり、1を除く各要素は当該グループ(群)をジェネレート(生成)するという命題によって、そして、ステップ1は、\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\}\)に対して適用される、単に、\(g_p\)および\(g_q\)をそれぞれ\(g_p^j\)および\(g_q^k\)で置き換えて。

以下を満たす各\(r, s \in \mathbb{N}\)、つまり、\(1 \le r \le p\)および\(1 \le s \le q\)に対して、\(g_p^r g_q^s \in G_{p q}\)であることを見よう、なぜなら、そうであれば、\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\}\)の各要素はその形のものであるから、\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} \subseteq G_{p q}\)であることになる。

以下を満たすある\(n, m \in \mathbb{Z}\)、つまり、\(r - s = n p + m q\)、がある、任意のプリンシパル(主要な)インテグラルドメイン(整域)は最大共通ディバイザー(因子)たちドメインであり、プリンシパル(主要な)インテグラルドメイン(整域)上の各2要素たちに対して、最大共通ディバイザー(因子)たちの内の各々は、当該2要素たちによるプリンシパル(主要)アイディアル(イデアル)たちのサム(合計)がそれによってプリンシパル(主要)アイディアル(イデアル)であるというものであるという命題によって、なぜなら、\(\mathbb{Z}\)はプリンシパル(主要な)インテグラルドメイン(整域)である、\(gcd (p, q) = \{1\}\)、\(1 \mathbb{Z} = p \mathbb{Z} + q \mathbb{Z}\)。

\(l := r - n p = s + m q\)としよう。すると、\((g_p g_q)^l = g_p^l g_q^l = g_p^{r - n p} g_q^{s + m q} = g_p^r g_p^{- n p} g_q^s g_q^{m q} = g_p^r (g_p^p)^{- n} g_q^s (g_q^q)^m = g_p^r 1^{- n} g_q^s 1^m = g_p^r g_q^s\)。

したがって、\(g_p^r g_q^s \in G_{p q}\)。

したがって、\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} \subseteq G_{p q}\)。

ファイナイト(有限)セット(集合)たちとして\(\vert \{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} \vert = \vert G_{p q} \vert\)であるから、\(\{g_p^j g_q^k, ..., (g_p^j g_q^k)^{p q}\} = G_{p q}\)。


参考資料


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