2025年2月2日日曜日

988: ファイナイト(有限)グループ(群)に対して、もしも、グループ(群)のオーダーの各ディバイザー(因子)に対して、ディバイザー(因子)の因子であるオーダーたちの要素たちが最大ディバイザー(因子)数ある場合、グループ(群)はシクリック(循環)である

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ファイナイト(有限)グループ(群)に対して、もしも、グループ(群)のオーダーの各ディバイザー(因子)に対して、ディバイザー(因子)の因子であるオーダーたちの要素たちが最大ディバイザー(因子)数ある場合、グループ(群)はシクリック(循環)であることの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のファイナイト(有限)グループ(群)に対して、もしも、当該グループ(群)のオーダーの各ディバイザー(因子)に対して、当該ディバイザー(因子)の因子であるオーダーたちの要素たちが最大当該ディバイザー(因子)数ある場合、当該グループ(群)はシクリック(循環)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(G\): \(\in \{\text{ the } n \text{ -オーダーファイナイト(有限)グループ(群)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\forall d \vert n (\vert \{g \in G \vert \text{ } \vert \langle g \rangle \vert \text{ } \vert \text{ } d\} \vert \le d)\)
\(\implies\)
\(G \in \{\text{ 全てのシクリックグループ(循環群)たち }\}\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: \(G\)を要素たちのオーダーたちによって\(\{S_d \vert d \vert n\}\)として分割し、\(n = \vert G \vert = \sum_{d \vert n} \vert S_d \vert\)であることを見る; ステップ2: \(\vert S_d \vert \le \phi (d)\)であることを見る; ステップ3: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(G\)を要素たちのオーダーたちによって\(\{S_d \vert d \vert n\}\)として分割しよう、ここで、\(S_d\)は\(G\)のサブセット(部分集合)でその要素たちがオーダー\(d\)を持つものである。

\(G\)の各要素は定まったオーダーを持ち当該オーダーは\(n\)のディバイザー(因子)である、ラグランジュの定理によって、であるから、それは本当に\(G\)の互いに素な分割である。

したがって、\(\vert G \vert = \sum_{d \vert n} \vert S_d \vert\)。

ステップ2:

\(\vert S_d \vert \le \phi (d)\)であることを見よう。

\(S_d\)の各要素\(g_j\)は\(G\)の\(d\)-オーダーサブグループ(部分群)\(\{g_j^1, ..., g_j^d = 1\}\)をジェネレート(生成)する。

各\(1 \le k \le d\)に対して、\((g_j^k)^d = g_j^{k d} = (g_j^d)^k = 1^k = 1\)、それが意味するのは、\(g_j^k\)は\(d\)の因子であるあるオーダーを持つということ。

したがって、本命題の仮定が言及している、オーダーたちが \(d\)の因子である最大\(d\)個要素たちは、\(\{g_j^1, ..., g_j^d = 1\}\)の全ての要素たちに他ならない。

\(\{g_1^1, ..., g_1^d = 1\}\)、\(\{g_2^1, ..., g_2^d = 1\}\)、...、があるが、実のところ、それらサブグループ(部分群)たちは同一である、なぜなら、そうでなければ、オーダーたちが\(d\)の因子であった\(d\)個より多い要素たちがあることになる。

各\(g_j\)は\(\{g_1^1, ..., g_1^d = 1\}\)をジェネレート(生成)するので、各\(g_j\)は\(\{g_1^1, ..., g_1^d = 1\}\)内にある、そして、\(S_d\)の要素たちは\(\{g_1^1, ..., g_1^d = 1\}\)のジェネレーター(生成元)たちである。

\(\{g_1^1, ..., g_1^d = 1\}\)はシクリック(循環)である、したがって、オイラーのトーシェントファンクション(関数)\(\phi: \mathbb{N} \setminus \{0\} \to \mathbb{N} \setminus \{0\}\)に対して、\(\vert S_d \vert \le \phi (d)\)、なぜなら、\(\phi (d)\)は\(\{g_1^1, ..., g_1^d = 1\}\)の単体要素ジェネレイター(作成元)たちの数である、オイラーのトーシェントファンクション(関数)の定義に対する"注"によって。

ステップ3:

\(n = \vert G \vert = \sum_{d \vert n} \vert S_d \vert \le \sum_{d \vert n} \phi (d) = n\)、任意のポジティブ(正)ナチュラルナンバー(自然数)は当該ナンバー(数)のディバイザー(因子)たちのオイラーのトーシェントファンクション(関数)結果たちのサム(合計)であるという命題によって。

すると、各\(d \vert n\)に対して、\(\vert S_d \vert = \phi (d)\)、結局のところ、なぜなら、もしも、ある\(d\)に対して\(\vert S_d \vert \lt \phi (d)\)であったら、\(n = \sum_{d \vert n} \vert S_d \vert \lt \sum_{d \vert n} \phi (d) = n\)、矛盾。

特に、\(\vert S_n \vert = \phi (n)\), but \(1 \le \phi (n)\)、なぜなら、\(gcd (n, 1) = 1\)。

それが意味するのは、\(G\)は\(S_n\)のある要素によってジェネレート(生成)されたシクリックグループ(循環群)であるということ。


参考資料


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