2025年3月30日日曜日

1060: コンティニュアス(連続)マップ(写像)およびダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットでドメイン(定義域)上のポイントへコンバージ(収束)するものに対して、ネットのイメージ(像)はポイントのイメージ(像)へコンバージ(収束)し、もしも、コドメイン(余域)がハウスドルフである場合、ネットのイメージ(像)のコンバージェンス(収束ポイント)はポイントのイメージ(像)である

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コンティニュアス(連続)マップ(写像)およびダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットでドメイン(定義域)上のポイントへコンバージ(収束)するものに対して、ネットのイメージ(像)はポイントのイメージ(像)へコンバージ(収束)し、もしも、コドメイン(余域)がハウスドルフである場合、ネットのイメージ(像)のコンバージェンス(収束ポイント)はポイントのイメージ(像)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のコンティニュアス(連続)マップ(写像)およびダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)による任意のネットで当該ドメイン(定義域)上の任意のポイントへコンバージ(収束)するものに対して、当該ネットのイメージ(像)は当該ポイントのイメージ(像)へコンバージ(収束)し、もしも、当該コドメイン(余域)がハウスドルフである場合、当該ネットのイメージ(像)のコンバージェンス(収束ポイント)は当該ポイントのイメージ(像)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
T1: { 全てのトポロジカルスペース(空間)たち }
T2: { 全てのトポロジカルスペース(空間)たち }
f: :T1T2, { 全てのコンティニュアス(連続)マップ(写像)たち }
D: { ダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)たち }
N: :DT1, {D による全てのネットたち }
t: T1, {N の全てのコンバージェンス(収束ポイント)たち }
f(t): T2
//

ステートメント(言明)たち:
f(t){fN の全てのコンバージェンス(収束ポイント)たち }

(
T2{ 全てのハウスドルフトポロジカルスペース(空間)たち }

limfN=f(t)
)
//


2: 注


"ネットのコンバージェンス(収束ポイント)"が意味をなすのは、当該ネットのユニークなコンバージェンス(収束ポイント)がある時だけである。

したがって、'当該ネットはあるポイントにコンバージ(収束)する'は'当該ネットのコンバージェンス(収束ポイント)は当該ポイントである'とは異なる: 後者が意味するのは、当該ネットのユニークなコンバージェンス(収束ポイント)があるということである。

本命題の前半が言っているのは、fNf(t)へコンバージ(収束)するということ; 本命題の後半が言っているのは、fNはユニークなコンバージェンス(収束ポイント)を持ち、当該コンバージェンス(収束ポイント)はf(t)であること。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: fNDによるネットであることを見る; ステップ2: f(t)の任意のネイバーフッド(近傍)Nf(t)を取る; ステップ3: tの以下を満たすあるオープンネイバーフッド(開近傍)Ut、つまり、f(Ut)Nf(t)、を取る; ステップ4: 以下を満たすあるj0D、つまり、j0jである各jDに対して、N(j)Ut、を取る; ステップ5: fN(j)Nf(t)であることを見る; ステップ6: T2はハウスドルフであると仮定し、fNのコンバージェンス(収束ポイント)はユニークでありf(t)であることを見る。

ステップ1:

fN:DT1T2であり、したがって、Dによるネットである。

ステップ2:

f(t)の任意のネイバーフッド(近傍)Nf(t)T2を取ろう。

ステップ3:

fはコンティニュアス(連続)であるので、tの以下を満たすあるオープンネイバーフッド(開近傍)UtT1、つまり、f(Ut)Nf(t)、がある。

ステップ4:

Ntへコンバージ(収束)するので、以下を満たすあるj0D、つまり、j0jである各jDに対して、N(j)Ut、がある。

ステップ5:

j0jを満たす各jDに対して、fN(j)f(Ut)Nf(t)、それが意味するのは、fNf(t)へコンバージ(収束)するということ。

しかし、それは必ずしも、f(t)がユニークなコンバージェンス(収束ポイント)であることを意味しない。したがって、"fNのコンバージェンス(収束ポイント)"について話すことの正当性は保証されていない。

ステップ6:

T2はハウスドルフであると仮定しよう。

任意のハウスドルフトポロジカルスペース(空間)に対して、任意の、ダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットは、最大でも唯1つだけのコンバージェンス(収束ポイント)を持ち得るという命題によって、最大1個のコンバージェンス(収束ポイント)がある、しかし、本当にあるコンバージェンス(収束ポイント)f(t)がある、したがって、f(t)fNのユニークなコンバージェンス(収束ポイント)である。

したがって、limfN=f(t)と記すことの正当性が保証される。


参考資料


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