2025年5月25日日曜日

1127: \(q\)-コベクトルたちスペース(空間)はベーシス(基底)でデュアルベーシス(基底)の昇順要素たちのウェッジプロダクト(楔積)たちからなるものを持つ

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\(q\)-コベクトルたちスペース(空間)はベーシス(基底)でデュアルベーシス(基底)の昇順要素たちのウェッジプロダクト(楔積)たちからなるものを持つことの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のベクトルたちスペース(空間)の\(q\)-コベクトルたちスペース(空間)は、ベーシス(基底)で当該ベクトルたちスペース(空間)のデュアルベーシス(基底)の昇順要素たちのウェッジプロダクト(楔積)たちからなるものを持つという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(V\): \(\in \{\text{ 全てのファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元) } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\(\Lambda_q (V: F)\): \(= \text{ 当該 } q \text{ -コベクトルたちスペース(空間) }\)
\(B\): \(\in \{V \text{ に対する全てのベーシス(基底)たち }\} = \{b_l \vert 1 \le l \le dim V\}\)
\(B^*\): \(= B \text{ に対するデュアルベーシス(基底) } = \{b^l \vert 1 \le l \le dim V\}\)
\(\widetilde{B^*}\): \(= \{b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_q} \vert \forall l \in \{1, ..., q\} (1 \le j_l \le dim V) \land j_1 \lt ... \lt j_q\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\widetilde{B^*} \in \{\Lambda_q (V: F) \text{ に対する全てのベーシス(基底)たち }\}\)
//

\(\widetilde{B^*}\)を、"\(B\)に関するスタンダード(標準)ベーシス(基底)"と呼ぼう: それは、\(B\)が指定されなければ決定されない。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(\widetilde{B^*}\)は\(\Lambda_q (V: F)\)をスパン(張る)することを見よう; ステップ2: \(\widetilde{B^*}\)はリニア(線形)にインディペンデント(独立)であることを見よう。

ステップ1:

\(\widetilde{B^*}\)は\(\Lambda_q (V: F)\)をスパン(張る)することを見よう。

\(t \in \Lambda_q (V: F)\)を任意のものとしよう。

\(\Lambda_q (V: F) \subseteq L (V, ..., V: F)\)であるから、\(t \in L (V, ..., V: F)\)。

任意のフィールド(体)、当該フィールド(体)上方の任意の\(k\)個のベクトルたちスペース(空間)たちに対して、当該フィールド(体)、当該ベクトルたちスペース(空間)たち、当該フィールド(体)に関するテンソルたちスペース(空間)は、ベーシス(基底)で当該ベクトルたちスペース(空間)たちの任意のベーシス(基底)たちのデュアルベーシス(基底)たちの全ての要素たちの全てのテンソルプロダクト(積)たちから構成されるものを持つという命題によって、\(L (V, ..., V: F)\)は\(B\)に関するスタンダード(標準)ベーシス(基底)\(\{b^{j_1} \otimes ... \otimes b^{j_k} \vert \forall l \in \{1, ..., k\} (1 \le j_l \le dim V)\}\)を持つ。

したがって、\(t = t_{j_1, ..., j_k} b^{j_1} \otimes ... \otimes b^{j_k}\)。

\(t\)はアンチシンメトリック(反対称)であるから、\(t = Asym (t) = Asym (t_{j_1, ..., j_k} b^{j_1} \otimes ... \otimes b^{j_k}) = t_{j_1, ..., j_k} Asym (b^{j_1} \otimes ... \otimes b^{j_k}) = t_{j_1, ..., j_k} 1 / k! b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_k}\)、マルチコベクトルたちのウェッジプロダクト(楔積)のあるプロパティによって。

\(\{j_1, ..., j_k\}\)が互いに違わない各項目に対して、当該項目は\(0\)である、マルチコベクトルたちのウェッジプロダクト(楔積)のあるプロパティによって。

\((j_1, ..., j_k)\)が昇順でない各項目に対して、以下を満たすあるパーミュテーション(並べ替え)\(\sigma \in S^k\)、つまり、\((j_{\sigma_1}, ..., j_{\sigma_k})\)は昇順である、があり、\(b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_k} = c b^{\sigma_1} \wedge ... \wedge b^{\sigma_k}\)、ここで、\(c\)は\(1\)または\(-1\)、マルチコベクトルたちのウェッジプロダクト(楔積)のあるプロパティによって。

したがって、\(t\)は\(\widetilde{B^*}\)のリニアコンビネーション(線形結合)である。

ステップ2:

\(\widetilde{B^*}\)はリニア(線形)にインディペンデント(独立)であることを見よう。

\(c_{j_1, ..., j_k} b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_k} = 0\)、ここで、\(j_1 \lt ... \lt j_k\)、としよう。

各固定した\((j'_1, ..., j'_k)\)に対して、\(c_{j_1, ..., j_k} b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_k}\)を\((b_{j'_1}, ..., b_{j'_k})\)に作用させよう。

\(c_{j_1, ..., j_k} b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_k} ((b_{j'_1}, ..., b_{j'_k})) = 0 ((b_{j'_1}, ..., b_{j'_k})) = 0\)。

しかし、左辺の唯一の非ゼロであるかもしれない項は、\(c_{j'_1, ..., j'_k} b^{j'_1} \wedge ... \wedge b^{j'_k} ((b_{j'_1}, ..., b_{j'_k}))\)、なぜなら、任意の他の項は、\(j_l \notin \{j'_1, ..., j'_k\}\)である\(b^{j_l}\)を持ち、\(b^{j_1} \wedge ... \wedge b^{j_k} ((b_{j'_1}, ..., b_{j'_k})) = 0\)、なぜなら、\(b^{j_l} (b'_{j_m}) = 0\)、各\(m\)に対して。

\(b^{j'_1} \wedge ... \wedge b^{j'_k} ((b_{j'_1}, ..., b_{j'_k})) = det (b'^{j_l} (b'_{j_m})) = det I = 1\)、マルチコベクトルたちのウェッジプロダクト(楔積)のあるプロパティによって。

したがって、\(c_{j'_1, ..., j'_k} = 0\)。

したがって、\(\widetilde{B^*}\)はリニア(線形)にインディペンデント(独立)である。


参考資料


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