2025年7月27日日曜日

1224: フィールド(体)上方にて、スクウェアマトリックス(正方行列)はインバース(逆)を持つ、もしも、そのデターミナント(行列式)が非ゼロである場合、そしてその場合に限って、そして、インバース(逆)はこれである

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フィールド(体)上方にて、スクウェアマトリックス(正方行列)はインバース(逆)を持つ、もしも、そのデターミナント(行列式)が非ゼロである場合、そしてその場合に限って、そして、インバース(逆)はこれであることの記述/証明

話題


About: マトリックス(行列)たちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のフィールド(体)上方にて、任意のスクウェアマトリックス(正方行列)はインバース(逆)を持つ、もしも、そのデターミナント(行列式)が非ゼロである場合、そしてその場合に限って、そして、インバース(逆)はこれであるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(n\): \(\in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)
\(M\): \(\in \{\text{ 全ての } n \times n R \text{ マトリックス(行列)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
(
\(det M \neq 0\)
\(\iff\)
\(\exists M^{-1}\)
)
\(\land\)
(
\(\exists M^{-1}\)
\(\implies\)
\({M^{-1}}^j_l = 1 / det M M_{l, j}\)
)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: \(M^{-1}\)は存在すると仮定して、\(det M \neq 0\)であることを見る; ステップ2: \(det M \neq 0\)であると仮定して、\(M^{-1}\)は存在することを見る、\({M^{-1}}^j_l = 1 / det M M_{l, j}\)であることを見ることによって。

ステップ1:

\(M^{-1}\)が存在すると仮定しよう。

\(M M^{-1} = I\)。

\(det (M M^{-1}) = det I = 1\)、しかし、\(det (M M^{-1}) = det M det M^{-1}\)、任意のコミュータティブ(可換)リング(環)上方にて、任意のスクウェアマトリックス(正方行列)たちのプロダクト(積)のデターミナント(行列式)は当該マトリックス(行列)たちのデターミナント(行列式)たちのプロダクト(積)であるという命題によって。

したがって、\(det M \neq 0\)。

ステップ2:

\(det M \neq 0\)であると仮定しよう。

任意のコミュータティブ(可換)リング(環)上方の任意のスクウェアマトリックス(正方行列)のデターミナント(行列式)のラプラス展開およびその系によって、\(det M \delta^j_{j'} = \sum_{l \in \{1, ..., m\}} M^j_l M_{j', l}\)および\(det M \delta^l_{l'} = \sum_{j \in \{1, ..., m\}} M^j_l M_{j, l'}\)。

それが意味するのは、\({M^{-1}}^j_l = 1 / det M M_{l, j}\)、したがって、\(M^{-1}\)は存在する。


参考資料


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