2025年11月2日日曜日

1387: コンプレックス(複素)ユークリディアンノルム付きコンプレックス(複素)ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)からそれ自体の中へのリニアマップ(線形写像)に対して、マップ(写像)はオーソゴーナル(直交)である、もしも、カノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列)はユニタリである場合、そしてその場合に限って

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コンプレックス(複素)ユークリディアンノルム付きコンプレックス(複素)ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)からそれ自体の中へのリニアマップ(線形写像)に対して、マップ(写像)はオーソゴーナル(直交)である、もしも、カノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列)はユニタリである場合、そしてその場合に限って、ことの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のコンプレックス(複素)ユークリディアンノルム付きコンプレックス(複素)ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)からそれ自体の中への任意のリニアマップ(線形写像)に対して、当該マップ(写像)はオーソゴーナル(直交)である、もしも、カノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列)はユニタリである場合、そしてその場合に限って、という命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(d\): \(\in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)
\(f\): \(: \mathbb{C}^d \to \mathbb{C}^d\), \(\in \{\text{ 全てのリニアマップ(線形写像)たち }\}\)
\(M\): \(= f \text{ のカノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列) }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(f \in \{\text{ 全てのオーソゴーナル(直交)マップ(写像)たち }\}\)
\(\iff\)
\(M \in \{\text{ 全てのユニタリマトリックス(行列)たち }\}\)
//


2: 証明


全体戦略: 任意のファイナイト(有限)数変数たちおよびそれらのコンプレックスコンジュゲート(複素共役)たちを持つ任意のコンプレックス(複素)ポリノミアル(多項式)に対して、もしも、当該ポリノミアル(多項式)はコンスタントに\(0\)である場合、全てのコエフィシェント(係数)たちは\(0\)であるという命題を適用する; ステップ1: \(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)であると仮定する; ステップ2: \(M\)はユニタリマトリックス(行列)であることを見る; ステップ3: \(M\)はユニタリマトリックス(行列)であると仮定する; ステップ4: \(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)であることを見る。

ステップ1:

\(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)であると仮定しよう。

ステップ2:

\(M\)はユニタリマトリックス(行列)であることを見よう。

\(v \in \mathbb{C}^d\)を任意のものとしよう。

\(\Vert f (v) \Vert^2 = (M v^t)^t \overline{M v^t}\)、コンプレックス(複素)ユークリディアンノルムの定義によって、\(= v M^t \overline{M} \overline{v^t} = \Vert v \Vert^2\)、なぜなら、\(f\)はオーソゴーナル(直交)である、しかし、\(= v \overline{v^t} = \sum_{j \in \{1, ..., d\}} v^j \overline{v^j} = \sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l \delta^l_j \overline{v^j}\)。

\(N := M^t \overline{M}\)としよう。

\(v N \overline{v^t} = \sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l N^l_j \overline{v^j}\)。

したがって、\(\sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l N^l_j \overline{v^j} = \sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l \delta^l_j \overline{v^j}\)、そして、\(\sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} (v^l N^l_j \overline{v^j} - v^l \delta^l_j \overline{v^j}) = 0\)、したがって、\(\sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} (N^l_j - \delta^l_j) v^l \overline{v^j} = 0\)。

それは\((v^1, ..., v^d)\)に関してコンスタントに成立する、したがって、任意のファイナイト(有限)数変数たちおよびそれらのコンプレックスコンジュゲート(複素共役)たちを持つ任意のコンプレックス(複素)ポリノミアル(多項式)に対して、もしも、当該ポリノミアル(多項式)はコンスタントに\(0\)である場合、全てのコエフィシェント(係数)たちは\(0\)であるという命題によって、\(N^l_j - \delta^l_j = 0\)、したがって、\(N^l_j = \delta^l_j\)。

したがって、\(M^t \overline{M} = I\)。

\(\overline{M^t \overline{M}} = \overline{I} = I\)、しかし、左辺は、\(\overline{M^t} M\)、したがって、\(M^* M = \overline{M^t} M = I\)。

したがって、\(M\)はユニタリマトリックス(行列)である。

ステップ3:

\(M\)はユニタリマトリックス(行列)であると仮定しよう。

ステップ4:

\(v \in \mathbb{C}^d\)を任意のものとしよう。

\(\Vert f (v) \Vert^2 = \Vert M v^t \Vert^2 = (M v^t)^t \overline{M v^t} = v M^t \overline{M} \overline{v^t} = v \overline{\overline{M^t} M} \overline{v^t} = v \overline{M^* M} \overline{v^t} = v \overline{I} \overline{v^t} = v I \overline{v^t} = v \overline{v^t} = \Vert v \Vert^2\)。

したがって、\(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)である。


参考資料


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