コンプレックス(複素)ユークリディアンノルム付きコンプレックス(複素)ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)からそれ自体の中へのリニアマップ(線形写像)に対して、マップ(写像)はオーソゴーナル(直交)である、もしも、カノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列)はユニタリである場合、そしてその場合に限って、ことの記述/証明
話題
About: ベクトルたちスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、コンプレックス(複素)ユークリディアンノルム付きコンプレックス(複素)ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、オーソゴーナル(直交)リニア(線形)マップ(写像)の定義を知っている。
- 読者は、フィールド(体)のコピーたちのファイナイト(有限)プロダクトベクトルたちスペース(空間)たち間のリニアマップ(線形写像)のカノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列)の定義を知っている。
- 読者は、ユニタリマトリックス(行列)の定義を知っている。
- 読者は、任意のファイナイト(有限)数変数たちおよびそれらのコンプレックスコンジュゲート(複素共役)たちを持つ任意のコンプレックス(複素)ポリノミアル(多項式)に対して、もしも、当該ポリノミアル(多項式)はコンスタントに\(0\)である場合、全てのコエフィシェント(係数)たちは\(0\)であるという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のコンプレックス(複素)ユークリディアンノルム付きコンプレックス(複素)ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)からそれ自体の中への任意のリニアマップ(線形写像)に対して、当該マップ(写像)はオーソゴーナル(直交)である、もしも、カノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列)はユニタリである場合、そしてその場合に限って、という命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\(d\): \(\in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)
\(f\): \(: \mathbb{C}^d \to \mathbb{C}^d\), \(\in \{\text{ 全てのリニアマップ(線形写像)たち }\}\)
\(M\): \(= f \text{ のカノニカルレプリゼンタティブ(代表)マトリックス(行列) }\)
//
ステートメント(言明)たち:
\(f \in \{\text{ 全てのオーソゴーナル(直交)マップ(写像)たち }\}\)
\(\iff\)
\(M \in \{\text{ 全てのユニタリマトリックス(行列)たち }\}\)
//
2: 証明
全体戦略: 任意のファイナイト(有限)数変数たちおよびそれらのコンプレックスコンジュゲート(複素共役)たちを持つ任意のコンプレックス(複素)ポリノミアル(多項式)に対して、もしも、当該ポリノミアル(多項式)はコンスタントに\(0\)である場合、全てのコエフィシェント(係数)たちは\(0\)であるという命題を適用する; ステップ1: \(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)であると仮定する; ステップ2: \(M\)はユニタリマトリックス(行列)であることを見る; ステップ3: \(M\)はユニタリマトリックス(行列)であると仮定する; ステップ4: \(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)であることを見る。
ステップ1:
\(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)であると仮定しよう。
ステップ2:
\(M\)はユニタリマトリックス(行列)であることを見よう。
\(v \in \mathbb{C}^d\)を任意のものとしよう。
\(\Vert f (v) \Vert^2 = (M v^t)^t \overline{M v^t}\)、コンプレックス(複素)ユークリディアンノルムの定義によって、\(= v M^t \overline{M} \overline{v^t} = \Vert v \Vert^2\)、なぜなら、\(f\)はオーソゴーナル(直交)である、しかし、\(= v \overline{v^t} = \sum_{j \in \{1, ..., d\}} v^j \overline{v^j} = \sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l \delta^l_j \overline{v^j}\)。
\(N := M^t \overline{M}\)としよう。
\(v N \overline{v^t} = \sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l N^l_j \overline{v^j}\)。
したがって、\(\sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l N^l_j \overline{v^j} = \sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} v^l \delta^l_j \overline{v^j}\)、そして、\(\sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} (v^l N^l_j \overline{v^j} - v^l \delta^l_j \overline{v^j}) = 0\)、したがって、\(\sum_{l \in \{1, ..., d\}, j \in \{1, ..., d\}} (N^l_j - \delta^l_j) v^l \overline{v^j} = 0\)。
それは\((v^1, ..., v^d)\)に関してコンスタントに成立する、したがって、任意のファイナイト(有限)数変数たちおよびそれらのコンプレックスコンジュゲート(複素共役)たちを持つ任意のコンプレックス(複素)ポリノミアル(多項式)に対して、もしも、当該ポリノミアル(多項式)はコンスタントに\(0\)である場合、全てのコエフィシェント(係数)たちは\(0\)であるという命題によって、\(N^l_j - \delta^l_j = 0\)、したがって、\(N^l_j = \delta^l_j\)。
したがって、\(M^t \overline{M} = I\)。
\(\overline{M^t \overline{M}} = \overline{I} = I\)、しかし、左辺は、\(\overline{M^t} M\)、したがって、\(M^* M = \overline{M^t} M = I\)。
したがって、\(M\)はユニタリマトリックス(行列)である。
ステップ3:
\(M\)はユニタリマトリックス(行列)であると仮定しよう。
ステップ4:
\(v \in \mathbb{C}^d\)を任意のものとしよう。
\(\Vert f (v) \Vert^2 = \Vert M v^t \Vert^2 = (M v^t)^t \overline{M v^t} = v M^t \overline{M} \overline{v^t} = v \overline{\overline{M^t} M} \overline{v^t} = v \overline{M^* M} \overline{v^t} = v \overline{I} \overline{v^t} = v I \overline{v^t} = v \overline{v^t} = \Vert v \Vert^2\)。
したがって、\(f\)はオーソゴーナル(直交)マップ(写像)である。