2025年11月9日日曜日

1404: シュードメトリック(疑似計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジー

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シュードメトリック(疑似計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジーの定義

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、シュードメトリック(疑似計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジーの定義を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\( M\): \(\in \{\text{ 全てのシュードメトリックスペース(疑似計量付き空間)たち }\}\)
\(*O\): \(\in \{M \text{ の全てのトポロジーたち }\}\)
//

コンディションたち:
\(\forall S \subseteq M (S \in O \iff (\forall p \in S (\exists \epsilon \in \mathbb{R} (0 \lt \epsilon \land (B_{p, \epsilon} \subseteq S)))))\)、ここで、\(B_{p, \epsilon}\)は\(p\)周り半径\(\epsilon\)のオープンボール(開球)
//


2: 注


\(O\)は本当にトポロジーであることを見よう。

\(\emptyset \in O\)。

\(M \in O\)。

任意の\(\{U_j \vert j \in J\} \subseteq O\)、ここで、\(J\)は任意のアンカウンタブル(不可算)インデックスセット(集合)、および\(U := \cup_{j \in J} U_j\)に対して、各\(u \in U\)に対して、\(u \in U_j\)、ある\(j \in J\)に対して、そして、以下を満たすある\(B_{u, \epsilon}\)、つまり、\(B_{u, \epsilon} \subseteq U_j\)、がある、そして、\(B_{u, \epsilon} \subseteq U_j \subseteq U\)、したがって、\(U \in O\)。

任意の\(\{U_j \vert j \in J\} \subseteq O\)、ここで、\(J\)は任意のファイナイト(有限)インデックスセット(集合)、および\(U := \cap_{j \in J} U_j\)に対して、各\(u \in U\)に対して、\(u \in U_j\)、各\(j \in J\)に対して、そして、各\(j \in J\)に対して、以下を満たすある\(B_{u, \epsilon_j}\)、つまり、\(B_{u, \epsilon_j} \subseteq U_j\)、がある、そして、\(\epsilon := min \{\epsilon_j \vert j \in J\}\)に対して、\(0 \lt \epsilon\)および\(B_{u, \epsilon} \subseteq B_{u, \epsilon_j} \subseteq U_j\)、各\(j \in J\)に対して、したがって、\(B_{u, \epsilon} \subseteq U\)、したがって、\(U \in O\)。

したがって、\(O\)はトポロジーである。

したがって、\(dist\)が"シュード(疑似"であることは、トポロジーをインデュース(誘導する)ことを不可能にしない。

しかし、勿論、"シュード(疑似)"であることは、当該トポロジーのプロパティたちに影響する: 以下を満たす何らかの\(m_1, m_2 \in M\)、つまり、\(m_1 \neq m_2\)および\(dist (m_1, m_2) = 0\)に対して、\(m_1\)の任意のオープンネイバーフッド(開近傍)は\(m_2\)を包含する、したがって、\(M\)は、(特に)ハウスドルフであることが保証されない(メトリック(計量)によってインデュースト(誘導された)トポロジカルスペース(空間)はハウスドルフであるという命題と比較のこと)。

各\(m \in M\)および各\(\epsilon\)に対して、\(B_{m, \epsilon} \in O\)、なぜなら、任意の\(m' \in B_{m, \epsilon}\)に対して、\(dist (m, m') \lt \epsilon\)、したがって、\(0 \lt \epsilon - dist (m, m')\)、そして、\(B_{m', \epsilon - dist (m, m')}\)に対して、各\(m'' \in B_{m', \epsilon - dist (m, m')}\)に対して、\(dist (m'', m') \lt \epsilon - dist (m, m')\)、しかし、\(dist (m'', m) \le dist (m'', m') + dist (m', m) \lt \epsilon - dist (m, m') + dist (m', m) = \epsilon\)、それが意味するのは、\(B_{m', \epsilon - dist (m, m')} \subseteq B_{m, \epsilon}\)。

本定義の中で、'オープンボール(開球)'は'オープンキューブ(開立方体)'で置き換えることができる、本概念を全く変えることなく、なぜなら、もしも、あるオープンボール(開球)があれば、その中に包含されたあるオープンキューブ(開立方体)があり、もしも、あるオープンキューブ(開立方体)があれば、その中に包含されたあるオープンボール(開球)がある。

時により、'オープンキューブ(開立方体)'のほうがより便利であり、安全に、'オープンボール(開球)'の代わりに'オープンキューブ(開立方体)'を使用できる。


参考資料


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