2024年9月8日日曜日

758: ファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上のノルムたちはイクイバレント(等値)である

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ファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上のノルムたちはイクイバレント(等値)であることの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上の任意のノルムたちはイクイバレント(等値)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(V\): \(\in \{\text{ 全てのリアル(実)ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\(S\): \(= \{V \text{ 上の全てのノルムたち }\}\)
\(\sim\): \(\subseteq S \times S\), \(= S \text{ 上のイクイバレンスリレーション(等値関係) }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\forall s_1, s_2 \in S (s_1 \sim s_2)\)
//


2: 自然言語記述


任意のリアル(実)ベクトルたちスペース(空間)\(V\)、\(V\)上の全てのノルムたちのセット(集合)\(S\)、\(S\)上のイクイバレンスリレーション(等値関係)\(\sim: \subseteq S \times S\)に対して、各\(s_1, s_2 \in S\)に対して\(s_1 \sim s_2\)。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(V\)に対する任意のベーシス(基底)を取り、当該ベーシス(基底)に関するユークリディアンノルム\(s_0\)を定義する; ステップ2: 各\(k = 1, 2\)に対して、以下を満たす\(c_{k, 1}, c_{k, 2} \in \mathbb{R}\)、つまり、\(0 \lt c_{k, 1}, c_{k, 2}\)で、各\(v \in V\)に対して、\(c_{k, 1} s_0 (v) \le s_k (v) \le c_{k, 2} s_0 (v)\)である、を見つける; ステップ3: \(s_1 \sim s_2\)を結論する。

ステップ1:

\(V\)の任意のベーシス(基底)\(\{e_1, ..., e_d\}\)を取ろう。任意のベクトル\(v \in V\)は\(v = \sum_{j \in \{1, ..., d\}} (v^j e_j)\)である。

当該ベーシス(基底)に関するユークリディアンノルム\(s_0 \in S: v \mapsto (\sum_{j \in \{1, ..., d\}} {v^j}^2)^{1 / 2}\)がある。

\(s_0\)は本当にノルムである、なぜなら、それはユークリディアンノルムである。

ステップ2:

\(k = 1, 2\)に対して、以下を満たすある\(c_{k, 1}, c_{k, 2} \in \mathbb{R}\)、つまり、\(0 \lt c_{k, 1}, c_{k, 2}\)および\(c_{k, 1} s_0 (v) \le s_k (v) \le c_{k, 2} s_0 (v)\)、を見つけよう。

\(s_k (v) = s_k (\sum_{j \in \{1, ..., d\}} (v^j e_j)) \le \sum_{j \in \{1, ..., d\}} s_k (v^j e_j) = \sum_{j \in \{1, ..., d\}} (\vert v^j \vert s_k (e_j))\)、ベクトルスペース(空間)上のノルムの定義によって、\(\le max (\{s_k (e_j)\}) max (\{\vert v^j \vert\}) d\)。

\(max (\{\vert v^j\vert\}) \le (\sum_{j \in \{1, ..., d\}} {v^j}^2)^{1 / 2} = s_0 (v)\)。

したがって、\(s_k (v) \le max (\{s_k (e_j)\}) d s_0 (v) = c_{k-2} s_0 (v)\) where \(c_{k, 2} = max (\{s_k (e_i)\}) d\)、それは\(v\)に依存しない。

\(V\)をカノニカル(正典)トポロジカルスペース(空間)とみなそう、ファイナイト(有限)次元リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)に対するカノニカル(自然な)トポロジーの定義によって。

カノニカル(正典)トポロジカルスペース(空間)\(V\)からのノルムマップ(写像)\(s_k: V \to \mathbb{R}\)はコンティニュアス(連続)である、任意のファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)ノルム付きリアル(実)ベクトルスペース(空間)でカノニカル(正典)トポロジーを持つものに対して、ノルムマップ(写像)はコンティニュアス(連続)であるという命題によって。

\(\{v \in V \vert s_0 (v) = 1\}\)は\(V\)のコンバクトサブセット(部分集合)であることを見よう。

当該ベーシス(基底)に関するカノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)\(f: V \to \mathbb{R}^d\)がある。\(f (\{v \in V \vert s_0 (v) = 1\})\)は明らかにクローズド(閉)でバウンデッド(有界)である、したがって、\(\mathbb{R}^d\)のコンパクトサブセット(部分集合)である、ハイネ-ボレル定理: 任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)の任意のサブセット(部分集合)はコンパクトである、もしも、それがクローズド(閉)でバウンデッド(有界)である場合、そしてその場合に限ってによって。したがって、\(\{v \in V \vert s_0 (v) = 1\} = f^{-1} \circ f (\{v \in V \vert s_0 (v) = 1\})\)は\(V\)上でコンパクトである。

したがって、その、ノルムマップ(写像)\(s_k\)下のイメージ(像)はミニマム(最小値)\(c_{k, 1}\)を持つ、任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)から、ユークリディアントポロジー付きの\mathbb{R}への任意のコンティヌアス(連続)マップ(写像)のイメージ(像)は最小および最大を持つという命題によって、そこで、\(c_{k, 1}\)はポジティブ(正)である、なぜなら、任意のノルムはポジティブデフィニット(正定値)である。

したがって、\(c_{k, 1} \le s_k (v')\)、\(s_0 (v') = 1\)である各\(v'\)に対して。

\(v \neq 0\)である任意の\(v \in V\)に対して、\(v' := v / s_0 (v)\)を定義しよう。すると、\(s_0 (v') = s_0 (v / s_0 (v)) = 1 / s_0 (v) s_0 (v) = 1\)および\(v = s_0 (v) v'\)。\(c_{k, 1} s_0 (v) \le s_k (v') s_0 (v) = s_k (s_0 (v) v') = s_k (v)\)。

\(v = 0 \in V\)に対して、\(c_{k, 1} s_0 (v) = 0 \le 0 = s_k (v)\)。

したがって、\(c_{k, 1} s_0 (v) \le s_k (v) \le c_{k, 2} s_0 (v)\)。

したがって、\(s_1 \sim s_0\)および\(s_2 \sim s_0\)。

ステップ3:

\(\sim\)はイクイバレンスリレーション(同値関係)であるから、\(s_1 \sim s_2\)。


参考資料


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