2024年10月6日日曜日

803: トポロジカルスペース(空間)およびクローズド(閉)サブセット(部分集合)たちのローカルにファイナイト(有限な)セット(集合)に対して、セット(集合)のユニオン(和集合)はクローズド(閉)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

トポロジカルスペース(空間)およびクローズド(閉)サブセット(部分集合)たちのローカルにファイナイト(有限な)セット(集合)に対して、セット(集合)のユニオン(和集合)はクローズド(閉)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のトポロジカルスペース(空間)およびクローズド(閉)サブセット(部分集合)たちの任意のローカルにファイナイト(有限な)セット(集合)に対して、当該セット(集合)のユニオン(和集合)はクローズド(閉)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(T\): \(\in \{\text{ 全てのトポロジカルスペース(空間)たち }\}\)
\(A\): \(\in \{\text{ アンカウンタブル(不可算)かもしれない全てのインデックスセット(集合)たち }\}\)
\(\{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\): \(\in \{T \text{ のクローズドサブセット(閉部分集合)たちの全てのローカルにファイナイト(有限)セット(集合)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\} \subseteq T \in \{\text{ 全てのクローズドサブセット(閉部分集合)たち }\}\)
//


2: 自然言語記述


任意のトポロジカルスペース(空間)\(T\)、アンカウンタブル(不可算)かもしれない任意のインデックスセット(集合)\(A\)、\(T\)のクローズドサブセット(閉部分集合)たちの任意のローカルにファイナイト(有限)セット(集合)\(\{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)に対して、\(\{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)のユニオン(和集合)\(\cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\} \subseteq T\)はクローズド(閉)である。


3: 注


\(A\)がファイナイト(有限)である時は、勿論、\(\cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\} \subseteq T\)はクローズド(閉)である; 本命題は、何らかのインフィニット(無限)数クローズドサブセット(閉集合)たちのユニオン(和集合)がクローズド(閉)であるための十分条件についてのものである。


4: 証明


全体戦略: \(T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)はオープン(開)であることを、オープン(開)であることのローカル基準によって証明する; ステップ1: \(t \in T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)は任意のものであるとし、\(t\)の任意のオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_t \subseteq T\)で、ファイナイト(有限)数の\(C_\alpha\)たちとのみ交わるもの\(\{C_\alpha \vert \alpha \in B\}\)を取る; ステップ2: \(U'_t := U_t \cap \cap_{\alpha \in B} (T \setminus C_\alpha) \subseteq T\)を取り、\(U'_t\)は\(t\)の\(T\)上におけるオープンネイバーフッド(開近傍)であることを見る; ステップ3: \(U'_t \subseteq T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)であることを見る; ステップ4: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(t \in T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)は任意のものであるとしよう。

\(t\)の以下を満たす任意のオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_t \subseteq T\)、つまり、あるファイナイト(有限)(空かもしれない)サブセット(部分集合)\(B \subseteq A\)、つまり、各\(\alpha \in B\)に対して\(U_t \cap C_\alpha \neq \emptyset\)で各\(\alpha \in A \setminus B\)に対して\(U_t \cap C_\alpha = \emptyset\)、を取ろう、それは、トポロジカルスペース(空間)のサブセット(部分集合)たちのローカルにファイナイト(有限な)セット(集合)の定義によって可能である。

ステップ2:

\(B\)が空である時、\(U'_t := U_t\)を取ろう。\(U'_t\)は、\(t\)の\(T\)上におけるオープンネイバーフッド(開近傍)である。

本ステップの残りでは、\(B\)は空でないと仮定しよう。

\(U'_t := U_t \cap \cap_{\alpha \in B} (T \setminus C_\alpha) \subseteq T\)を取ろう。

\(t \in U'_t\)、なぜなら、\(t \in U_t\)であり、各\(\alpha \in B\)に対して、\(t \in T \setminus C_\alpha\)、なぜなら、\(t \in T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)、それが意味するのは、各\(\alpha \in A\)に対して\(t \notin C_\alpha\)、それが意味するのは、各\(\alpha \in B \subseteq A\)に対して\(t \notin C_\alpha\)。

\(T \setminus C_\alpha \subseteq T\)はオープン(開)であり\(B\)はファイナイト(有限)であるので、\(U'_t\)は\(T\)上でオープン(開)である、オープンサブセット(開部分集合)たちのファイナイト(有限)インターセクション(共通集合)として。

したがって、\(U'_t\)は\(t\)の\(T\)上におけるオープンネイバーフッド(開近傍)である。

ステップ3:

\(U'_t \subseteq T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)であることを見よう。

\(t' \in U'_t\)は任意のものであるとしよう。各\(\alpha \in B\)に対して\(t' \in T \setminus C_\alpha\)、それが意味するのは、\(t' \notin C_\alpha\)。\(t' \in U_t\)、それが意味するのは、各\(\alpha \in A \setminus B\)に対して\(t' \notin C_\alpha\)、なぜなら、\(U_t \cap C_\alpha = \emptyset\)。したがって、各\(\alpha \in A\)に対して\(t' \notin C_\alpha\)。したがって、\(t' \notin \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)、それが含意するのは、\(t' \in T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)。

したがって、\(U'_t \subseteq T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)。

ステップ4:

オープン(開)であることのローカル基準によって、\(T \setminus \cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)は\(T\)上でオープン(開)である、したがって、\(\cup \{C_\alpha \vert \alpha \in A\}\)は\(T\)上でクローズド(閉)である。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>