2024年12月8日日曜日

890: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間のインジェクティブ(単射)マップ(写像)は\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である、もしも、マップ(写像)の、オープンカバー(開被覆)の各要素についてのドメイン(定義域)リストリクション(制限)がレンジ(値域)またはコドメイン(余域)のオープンサブセット(開部分集合)の上への\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である場合

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間のインジェクティブ(単射)マップ(写像)は\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である、もしも、マップ(写像)の、オープンカバー(開被覆)の各要素についてのドメイン(定義域)リストリクション(制限)がレンジ(値域)またはコドメイン(余域)のオープンサブセット(開部分集合)の上への\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である場合、ことの記述/証明

話題


About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間の任意のインジェクティブ(単射)マップ(写像)は\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である、もしも、当該マップ(写像)の、任意のオープンカバー(開被覆)の各要素についてのドメイン(定義域)リストリクション(制限)が当該レンジ(値域)または当該コドメイン(余域)のオープンサブセット(開部分集合)の上への\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である場合、という命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(M_1\): \(\in \{\text{ 全ての } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち }\}\)
\(M_2\): \(\in \{\text{ 全ての } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち }\}\)
\(f\): \(: M_1 \to M_2\), \(\in \{\text{ 全てインジェクション(単射)たち }\}\)
\(B\): \(\in \{\text{ 全てのアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット(集合)たち }\}\)
\(\{U_\beta \vert \beta \in B\}\): \(\in \{M_1 \text{ の全てのオープンカバー(開被覆)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\forall U_\gamma \in \{U_\beta \vert \beta \in B\} (f (U_\gamma) \subseteq f (M_1) \subseteq M_2 \in \{f (M_1) \text{ または } M_2 \text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち }\} \land f \vert_{U_\gamma} \in \{\text{ 全ての } C^\infty \text{ エンベディング(埋め込み)たち }\})\)
\(\implies\)
\(f \in \{\text{ 全ての } C^\infty \text{ エンベディング(埋め込み)たち }\}\)
//

\(f \vert_{U_\gamma}\)は、\(M_1\)の当該オープンサブマニフォールド(開部分多様体)、バウンダリー(境界)付き、からのマップ(写像)とみなされている。


2: 注


"\(f (U_\gamma) \subseteq f (M_1) \subseteq M_2 \in \{f (M_1) \text{ または } M_2 \text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち }\}\)"が重要である。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(f\)はコンティヌアス(連続)エンベディング(埋め込み)である; ステップ2: \(f\)は\(C^\infty\)であることを見る; ステップ3: \(f\)はイマージョン(単射)であることを見る。

ステップ1:

\(f \vert_{U_\gamma}\)はコンティヌアス(連続)エンベディング(埋め込み)である。

\(f\)はコンティヌアス(連続)エンベディング(埋め込み)である、任意のトポロジカルスペース(空間)たち間の任意のインジェクティブ(単射)マップ(写像)はコンティニュアス(連続)エンベディング(埋め込み)である、もしも、マップ(写像)の、任意のオープンカバー(開被覆)の各要素についてのドメイン(定義域)リストリクション(制限)がレンジ(値域)またはコドメイン(余域)の任意のオープンサブセット(開部分集合)上への任意のコンティニュアス(連続)エンベディング(埋め込み)である場合、という命題によって。

それが意味するのは、コドメイン(余域)リストリクション(制限)\(f': M_1 \to f (M_1)\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)であるということ。

ステップ2:

\(f\)は\(C^\infty\)である、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間の任意のマップ(写像)は\(C^k\)である、もしも、任意のオープンカバー(開被覆)の各要素への当該マップ(写像)のドメイン(定義域)リストリクション(制限)が\(C^k\)である場合、そしてその場合に限って、という命題によって。

ステップ3:

\(f\)はイマージョンであることを見よう。

各\(m \in M_1\)に対して、以下を満たすある\(U_\gamma \in \{U_\beta \vert \beta \in B\}\)、つまり、\(m \in U_\gamma\)、がある。

\(\iota: U_\gamma \to M_1\)を当該インクルージョン(封入)であるとしよう。

\(f \vert_{U_\gamma} = f \circ \iota\)。

\(d (f \vert_{U_\gamma})_m = d f_{\iota (m)} \circ d \iota_m\)。

\(d \iota_m\)は'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、任意のレギュラードメインに対して、当該レギュラードメイン上の各ポイントにおけるインクルージョン(封入)のディファレンシャルは'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題によって。したがって、インバース(逆)\({d \iota_m}^{-1}\)がある。

\(d (f \vert_{U_\gamma})_m \circ {d \iota_m}^{-1} = d f_{\iota (m)} \circ d \iota_m \circ {d \iota_m}^{-1} = d f_{\iota (m)}\)。

\(d (f \vert_{U_\gamma})_m\)はインジェクティブ(単射)であり\({d \iota_m}^{-1}\)はインジェクティブ(単射)であるから、\(d f_{\iota (m)}\)はインジェクティブ(単射)である。

したがって、\(f\)はイマージョンである。

ステップ4:

したがって、\(f\)は以下を満たすインジェクティブ(単射)\(C^\infty\)イマージョン、つまり、\(f': M_1 \to f (M_1)\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である、である。

したがって、\(f\)は\(C^\infty\)エンベディング(埋め込み)である。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>