2025年8月24日日曜日

1258: オリエンテッド(方向付けされた)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間のローカルディフェオモーフィズムはローカルにオリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転である

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オリエンテッド(方向付けされた)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間のローカルディフェオモーフィズムはローカルにオリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転であることの記述/証明

話題


About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のオリエンテッド(方向付けされた)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間の任意のローカルディフェオモーフィズムはローカルにオリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(M_1\): \(\in \{\text{ 全ての } d \text{ -ディメンショナル(次元)オリエンテッド(方向付けされた) } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち }\}\)
\(M_2\): \(\in \{\text{ 全ての } d \text{ -ディメンショナル(次元)オリエンテッド(方向付けされた) } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち }\}\)
\(f\): \(: M_1 \to M_2\), \(\in \{\text{ 全てのローカルディフェオモーフィズムたち }\}\)
//

ステートメントたち:
\(\forall m_1 \in M_1 (\exists U_{m_1} \in \{m_1 \text{ の全てのオープンネイバーフッド(開近傍)たち }\} (f \vert_{U_{m_1}}: U_{m_1} \to f (U_{m_1}) \in \{\text{ 全てのオリエンテーション-維持ディフェオモーフィズムたち }\} \cup \{\text{ 全てのオリエンテーション-反転ディフェオモーフィズムたち }\}))\)
//


2: 注


オリエンテーション-維持ローカルディフェオモーフィズムの定義およびオリエンテーション-反転ローカルディフェオモーフィズムの定義の各々は、当該マップ(写像)は、当該ドメイン(定義域)の各ポイントにおいてオリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転であるよう要求している。

それでは、各ローカルディフェオモーフィズムは、オリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転であるか?

いいえ、なぜなら、当該ドメイン(定義域)はコネクテッド(連結された)でないかもしれない、そして、当該マップ(写像)は、あるコネクテッド(連結された)-コンポーネント上方でオリエンテーション-維持で別のコネクテッド(連結された)-コンポーネント上方でオリエンテーション-反転かもしれない。

本命題は、当該マップ(写像)は少なくともローカルにオリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転であると主張している。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(m_1 \in M_1\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U'_{m_1}\)上方の任意のオリエンテッド(方向付けされた)ローカル\(C^\infty\)フレーム\((v_1, ..., v_d)\)を取り、\(m_1\)の周りの以下を満たすあるコネクテッド(連結された)チャート\((U_{m_1} \subseteq M_1, \phi_{m_1})\)、つまり、\(U_{m_1} \subseteq U'_{m_1}\)、を取り、当該チャートは'ポジティブ(正)またはネガティブ(負)に'-オリエンテッド(方向付けされた)であることを見る、同様に、\(f (m_1)\)の周りの任意のオリエンテッド(方向付けされた)ローカル\(C^\infty\)フレーム\((w_1, ..., w_d)\)を取り、\(f (m_1)\)の周りのある'ポジティブ(正)またはネガティブ(負)に'-オリエンテッド(方向付けされた)コネクテッド(連結された)チャートを取る ; ステップ2: \((d f v_1, ..., d f v_d)\)を\((w_1, ..., w_d)\)で表現し、当該トランジション(遷移)マトリックス(行列)のデターミナント(行列式)は決定的にポジティブ(正)または決定的にネガティブ(負)であることを見る。

ステップ1:

\(m_1\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U'_{m_1} \subseteq M_1\)の上方にあるオリエンテッド(方向付けされた)ローカル\(C^\infty\)フレーム\((v_1, ..., v_d)\)がある。

\(m_1\)の周りに以下を満たすあるコネクテッド(連結された)チャート\((U_{m_1} \subseteq M_1, \phi_{m_1})\)、つまり、\(U_{m_1} \subseteq U'_{m_1}\)、がある。

\((\partial / \partial x^1, ..., \partial / \partial x^d)\)は、トリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)\(U_{m_1}\)上方の\(C^\infty\)フレームである。

\(v_j = \partial / \partial x^l M^l_j\)、ここで、\(M^l_j\)は\(C^\infty\)である、任意の\(C^\infty\)ベクトルたちバンドル(束)に対して、任意のトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)上方の任意のセクション(断面)は\(C^\infty\)である、もしも、そこ上方の任意の\(C^\infty\)フレームに関する係数たちが\(C^\infty\)である場合、そしてその場合に限って、という命題によって。

\(det M \neq 0\)、\(U_{m_1}\)上方全体において、なぜなら、そうでなければ、\((v_1, ..., v_d)\)はリニア(線形)にインディペンデント(独立)ではないことになる、したがって、\(U_{m_1}\)上方全体において\(0 \lt det M\)または\(U_{m_1}\)上方全体において\(det M \lt 0\)、なぜなら、\(det M: U_{m_1} \to \mathbb{R}\)は\(C^\infty\)である(したがって、コンティニュアス(連続)である)ところ、\(det M (U_{m_1})\)はコネクテッド(連続)である。

\(0 \lt det M\)である時、当該チャートはポジティブ(正)にオリエンテッド(方向付けされた)である; \(det M \lt 0\)である時、当該チャートはネガティブ(負)にオリエンテッド(方向付けされた)である。

\(f (m_1) \in M_2\)に対して同様にしよう、以下のように。

\(f (m_1)\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U'_{f (m_1)} \subseteq M_2\)上方にあるオリエンテッド(方向付けされた)ローカル\(C^\infty\)フレーム\((w_1, ..., w_d)\)がある。

\(f (m_1)\)の周りに以下を満たすあるコネクテッド(連結された)チャート\((U_{f (m_1)} \subseteq M_2, \phi_{f (m_1)})\)、つまり、\(U_{f (m_1)} \subseteq U'_{f (m_1)}\)、がある。

\((\partial / \partial y^1, ..., \partial / \partial y^d)\)は、トリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)\(U_{f (m_1)}\)上方の\(C^\infty\)フレームである。

\(w_j = \partial / \partial y^l N^l_j\)、ここで、\(N^l_j\)は\(C^\infty\)である、前と同様。

\(U_{f (m_1)}\)上方全体において\(0 \lt det N\)または\(U_{f (m_1)}\)上方全体において\(det N \lt 0\)。

\(0 \lt det N\)である時、当該チャートはポジティブ(正)にオリエンテッド(方向付けされた)である; \(det N \lt 0\)である時、当該チャートはネガティブ(負)にオリエンテッド(方向付けされた)である。

\(f\)はローカルディフェオモーフィズムであるから、\(U_{m_1}\)および\(U_{f (m_1)}\)を必要であればより小さく取って、\(f (U_{m_1}) = U_{f (m_1)}\)および\(f \vert_{U_{m_1}}: U_{m_1} \to U_{f (m_1)}\)はディフェオモーフィズムであるようにできる: 以下を満たす何らかの\(U''_{m_1} \subseteq M_1\)および\(U''_{f (m_1)} \subseteq M_2\)、つまり、\(f \vert_{U''_{m_1}}: U''_{m_1} \to U''_{f (m_1)}\)はディフェオモーフィズムである、を取る; \(m\)の以下を満たすあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U'''_{m_1} \subseteq M_1\)、つまり、\(f (U'''_{m_1}) \subseteq U_{f (m_1)}\)、を取る; もしも、\(U''_{m_1} \cap U'''_{m_1} \cap U_{m_1}\)はコネクテッド(連結された)である場合、それを、新たな\(U_{m_1}\)とし、そうでなければ、それに包含されている\(m_1\)の任意のコネクテッド(連結された)オープンネイバーフッド(開近傍)を新たな\(U_{m_1}\)とする; \(f (U_{m_1})\)を新たな\(U_{f (m_1)}\)とする: 新たな\(U_{m_1}\)は、\(U''_{m_1}\)のおよび\(M_1\)のオープンサブセット(開部分集合)であり、新たな\(U_{f (m_1)}\)は\(U''_{f (m_1)}\)のオープンサブセット(開部分集合)であり、したがって、\(M_2\)上でオープン(開)である、そして、新たな\(f \vert_{U_{m_1}}: U_{m_1} \to U_{f (m_1)}\)は、\(f \vert_{U''_{m_1}}: U''_{m_1} \to U''_{f (m_1)}\)のオープン(開)ドメイン(定義域)リストリクション(制限)であり、したがって、ディフェオモーフィズムである。

ステップ2:

任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち間の任意の\(C^\infty\)マップ(写像)および任意の対応するチャートたちに対して、当該マップ(写像)のディファレンシャルの、スタンダード(標準)ベーシス(基底)たちに関するコンポーネントたちファンクション(関数)はこれであるという命題によって、\(d f v_n = \partial_l \hat{f}^j M^l_n \partial / \partial y^j\): \(M^l_n\)たちは\(v_n\)のコンポーネントたちである。

\(w_j = \partial / \partial y^l N^l_j\)であるから、\(\partial / \partial y^j = w_s {N^{-1}}^s_j\)、ここで、\(N^{-1}\)は\(N\)のインバースマトリックス(逆行列)。

\(det N^{-1} = 1 / det N\)、それは、\(det N\)がポジティブ(正)かネガティブ(負)かによって、ポジティブ(正)またはネガティブ(負)である。

\(d f v_n = \partial_l \hat{f}^j M^l_n {N^{-1}}^s_j w_s\)。

\(\partial_l \hat{f}^j\)を\(O^j_l\)と表記しよう。

注意として、\(O^j_l\)は本当は\(: \phi_{m_1} (U_{m_1}) \to \mathbb{R}\)であるが、私たちは、これ以降、時々、それが、\(: U_{m_1} \to \mathbb{R}\)であるかのようにずさんに語るだろう: 実際には、\(O^j_l \circ \phi_{m_1}\)がそうなのだが、そういうより厳密な表現たちをすれば、多分より煩わしい思いをさせるだろう。

\(det O^j_l \neq 0\)、\(U_{m_1}\)上方全体において、なぜなら、各\(m'_1 \in U_{m_1}\)に対する\(O\)は\(d f_{m'_1}: T_{m'_1}M_1 \to T_{f (m'_1)}M_2\)に対するコンポーネントたちトランジション(遷移)マトリックス(行列)であるところ、\(d f_{m'_1}\)は'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、から任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、上の任意のポイントイメージ(像)の任意のネイバーフッド(近傍)上への任意のディフェオモーフィズムに対して、当該ディフェオモーフィズムまたはその任意のコドメイン(余域)エクステンション(拡張)の当該ポイントにおけるディファレンシャルは'ベクトルたちスペース(空間)たち - リニア(線形)モーフィズム(射)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題によって、そして、リニアにインディペンデント(線形独立)な\((v_1, ..., v_d)\)はリニアにインディペンデント(線形独立)な\((d f v_1, ..., d f v_d)\)へマップされる。

前と同様、\(det O: U_{m_1} \to \mathbb{R}\)は\(C^\infty\)であり\(U_{m_1}\)はコネクテッド(連結された)であるから、\(U_{m_1}\)上方全体において\(0 \lt det O\)または\(U_{m_1}\)上方全体において\(det O \lt 0\)。

\(d f v_n = w_s {N^{-1}}^s_j \partial_l \hat{f}^j M^l_n = w_s {N^{-1}}^s_j O^j_l M^l_n = w_s (N^{-1} O M)^s_n\)。

したがって、\((w_1, ..., w_d)\)から\((d f v_1, ..., d f v_d)\)へのトランジション(遷移)マトリックス(行列)は\(N^{-1} O M\)であり、\(det (N^{-1} O M) = det N^{-1} det O det M\)、それは、\(U_{f (m_1)}\)上方全体においてポジティブ(正)であるまたは\(U_{f (m_1)}\)上方全体においてネガティブ(負)である。

したがって、\(f \vert_{U_{m_1}}\)は、オリエンテーション-維持またはオリエンテーション-反転である。


参考資料


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