2025年9月21日日曜日

1307: フィールド(体)上方のスクウェアマトリックス(正方行列)のデターミナント(行列式)は非ゼロである、もしも、列たちまたは行たちのセット(集合)はリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って

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フィールド(体)上方のスクウェアマトリックス(正方行列)のデターミナント(行列式)は非ゼロである、もしも、列たちまたは行たちのセット(集合)はリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って、ことの記述/証明

話題


About: マトリックス(行列)たちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のフィールド(体)上方の任意のスクウェアマトリックス(正方行列)のデターミナント(行列式)は非ゼロである、もしも、当該列たちまたは当該行たちのセット(集合)はリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って、という命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(M\): \(\in \{\text{ 全ての } n \times n F \text{ マトリックス(行列)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
(
\(det M \neq 0\)
\(\iff\)
\(\{M \text{ の全ての列たち }\} \in \{n \text{ -ディメンショナル(次元) } F \text{ 列たちベクトルたちスペース(空間) } \text{ の全てのリニアにインディペンデント(線形独立)サブセット(部分集合)たち }\}\)
)
\(\land\)
(
\(det M \neq 0\)
\(\iff\)
\(\{M \text{ の全ての行たち }\} \in \{n \text{ -ディメンショナル(次元) } F \text{ 行たちベクトルたちスペース(空間) } \text{ の全てのリニアにインディペンデント(線形独立)サブセット(部分集合)たち }\}\)
)
//


2: 証明


全体戦略: 連立リニア(線形)方程式に対するクラメールのルールを適用する; ステップ1: \(M (c^1, ..., c^n)^t = 0\)を取り、当該列たちに対して結論する; ステップ2: \(M^t (c^1, ..., c^n)^t = 0\)を取り、当該行たちに対して結論する。

ステップ1:

\(M\)の\(j\)-番目列を\(M_j\)と記そう。

\(M (c^1, ..., c^n)^t = 0\)を取ろう。

それは、\(c^1 M_1 + ... + c^n M_n = 0\)に他ならない。

したがって、当該列たちがリニアにインディペンデント(線形独立)であるということは、\(M (c^1, ..., c^n)^t = 0\)が0解しか持たないことに他ならない。

連立リニア(線形)方程式に対するクラメールのルールによって、それは、\(det M \neq 0\)であることに他ならない: もしも、\(det M = 0\)であった場合、当該ランク(階数)は\(n\)より小さいことになり、\(c^j\)たちの内の少なくとも1個は恣意的に取れる。

したがって、\(det M \neq 0\)、もしも、当該列たちのセット(集合)がリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って。

ステップ2:

ステップ1によって、\(det M^t \neq 0\)、もしも、当該列たちのセット(集合)がリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って。

しかし、\(M^t\)の当該列たちのセット(集合)はリニアにインディペンデント(線形独立)である、もしも、\(M\)の当該行たちのセット(集合)はリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って、明らかに。

他方で、\(det M^t = det M\)。

したがって、\(det M \neq 0\)、もしも、\(M\)の行たちのセット(集合)がリニアにインディペンデント(線形独立)である場合、そしてその場合に限って。


参考資料


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