ファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)リアル(実)またはコンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)でカノニカル(正典)トポロジーを持つものの中へのダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットに対して、コンバージェンス(収束ポイント)は存在する、もしも、コンポーネントたちのコンバージェンス(収束ポイント)たちが存在する場合、そしてその場合に限って、その時、コンバージェンス(収束ポイント)はコンバージェンス(収束ポイント)たちで表わされることの記述/証明
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、ダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットのコンバージェンス(収束ポイント)の定義を知っている。
- 読者は、ファイナイト(有限)次元リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)に対するカノニカル(自然な)トポロジーの定義を知っている。
- 読者は、ファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)コンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)に対するカノニカル(正典)トポロジーの定義を知っている。
- 読者は、任意のハウスドルフトポロジカルスペース(空間)に対して、任意の、ダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットは、最大でも唯1つだけのコンバージェンス(収束ポイント)を持ち得るという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)リアル(実)またはコンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)でカノニカル(正典)トポロジーを持つものの中への任意のダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)による任意のネットに対して、コンバージェンス(収束ポイント)は存在する、もしも、コンポーネントたち(任意のベーシス(基底)に関する)のコンバージェンス(収束ポイント)たちが存在する場合、そしてその場合に限って、その時、当該コンバージェンス(収束ポイント)は当該コンバージェンス(収束ポイント)たちで表わされるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\mathbb{R}, \mathbb{C}\}\)で、カノニカル(正典)フィールド(体)ストラクチャー(構造)を持つもの
\(d\): \(\in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)
\(V\): \(\in \{\text{ 全ての } d \text{ -ディメンショナル(次元) } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)で、カノニカル(正典)トポロジーを持つもの
\(J\): \(\in \{\text{ 全てのダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)たち }\}\)
\(B\): \(\in \{V \text{ に対する全てのベーシス(基底)たち }\}\)、\(= \{b_1, .., b_d\}\)
\(s\): \(: J \to V, t \mapsto s^j (t) b_j\), \(\in \{J \text{ による全てのネットたち }\}\)
//
ステートメント(言明)たち:
(
\(\exists lim s\)
\(\iff\)
\(\forall j \in \{1, ..., d\} (\exists lim s^j)\)
)
\(\land\)
(
\(\exists lim s\)
\(\implies\)
\(lim s = (lim s^j) b_j\)
)
//
\(s^j: J \to F\)は、\(F\)をユークリディアントポロジカルスペース(空間)またはコンプレックス(複素)ユークリディアントポロジカルスペース(空間)とみなしてのダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットとみなされている。
2: 証明
全体戦略: ステップ1: \(lim s\)は存在すると仮定し、それを\(v = v^j b_j\)と記す; ステップ2: \(lim s^j\)は存在し\(v^j\)に等しいことを見る; ステップ3: \(lim s^j\)は存在すると仮定し、それを\(v^j\)と記す; ステップ4: \(lim s\)は存在し\(v^j b_j\)に等しいことを見る。
ステップ0:
\(V\)のトポロジーをあるベーシス(基底)\(B = \{b_1, ..., b_d\}\)に基づいて定義しよう、しかし、実のところ、当該トポロジーは当該ベーシス(基底)の選択には依存しない、ファイナイト(有限)次元リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)に対するカノニカル(自然な)トポロジーの定義またはファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)コンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)に対するカノニカル(正典)トポロジーの定義内で言及されているとおり。
\(F = \mathbb{R}\)である時、カノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)\(f: V \to \mathbb{R}^d\)がある。
\(F = \mathbb{C}\)である時、カノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)\(f': V \to \mathbb{C}^d\)、カノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)\(f'': \mathbb{R}^{2 d} \to \mathbb{C}^d\)、カノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)\(f = f''^{-1} \circ f': V \to \mathbb{R}^{2 d}\)がある。
私たちが'\(v \in V\)周りの\(\epsilon\)-オープンボール(開球)\(B_{v, \epsilon} \subseteq V\)'のことを語る時、\(B_{v, \epsilon} := f^{-1} (B_{f (v), \epsilon})\)、ここで、\(B_{f (v), \epsilon} \subseteq \mathbb{R}^d \text{ または } \mathbb{R}^{2 d}\)は、\(f (v)\)周りの\(\mathbb{R}^d\)または\(\mathbb{R}^{2 d}\)上における\(\epsilon\)-'オープンボール(開球)'、である。
\(B_{v, \epsilon}\)は、\(v\)の\(V\)上におけるオープンネイバーフッド(開近傍)である、なぜなら、\(B_{f (v), \epsilon}\)は\(f (v)\)の\(\mathbb{R}^d\)または\(\mathbb{R}^{2 d}\)上におけるオープンネイバーフッド(開近傍)であり\(f\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。
注意として、\(V\)、それは、\(\mathbb{R}^d\)または\(\mathbb{R}^{2 d}\)へホメオモーフィック(位相同形写像)、および\(F\)、それは、\(\mathbb{R}\)または\(\mathbb{C}\)、はハウスドルフである。
\(s\)または\(s^j\)のコンバージェンス(収束ポイント)が存在する時、当該コンバージェンス(収束ポイント)はユニークである、任意のハウスドルフトポロジカルスペース(空間)に対して、任意の、ダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)によるネットは、最大でも唯1つだけのコンバージェンス(収束ポイント)を持ち得るという命題によって。
したがって、コンバージェンス(収束ポイント)たちのユニーク性について心配する必要はない。
ステップ1:
\(lim s\)は存在すると仮定し、それを\(v = v^j b_j\)と記そう。
ステップ2:
\(lim s^j\)は存在し\(v^j\)に等しいことを見よう。
\(F = \mathbb{R}\)であると仮定しよう。
\(N_{v^j} \subseteq \mathbb{R}\)を\(v^j\)の任意のネイバーフッド(近傍)としよう。
\(v^j\)の周りの以下を満たすある\(\epsilon\)-'オープンボール(開球)'\(B_{v^j, \epsilon} \subseteq \mathbb{R}\)、つまり、\(B_{v^j, \epsilon} \subseteq N_{v^j}\)、がある。
\(v\)周りの\(\epsilon\)-'オープンボール(開球)'\(B_{v, \epsilon} \subseteq V\)に対して、以下を満たすある\(t_0 \in J\)、つまり、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s (t) \in B_{v, \epsilon}\)、がある、なぜなら、\(s\)は\(v\)へコンバージ(収束)する。
それが意味するのは、\(f (s (t)) = (s^1 (t), ..., s^d (t)) \in f (B_{v, \epsilon}) = B_{f (v), \epsilon}\)。
それが意味するのは、\(\sum_{j \in \{1, ..., d\}} (s^j (t) - v^j)^2 \lt \epsilon^2\)。
したがって、各\(j \in \{1, ..., d\}\)に対して、\((s^j (t) - v^j)^2 \le \sum_{j \in \{1, ..., d\}} (s^j (t) - v^j)^2 \lt \epsilon^2\)。
したがって、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s^j (t) \in B_{v^j, \epsilon} \subseteq N_{v^j}\)、それが意味するのは、\(lim s^j = v^j\)。
したがって、\(lim f = v = v^j b_j = (lim s^j) b_j\)。
\(F = \mathbb{C}\)であると仮定しよう。
\(f''': \mathbb{R}^2 \to \mathbb{C}\)をカノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)としよう。
\(N_{v^j} \subseteq \mathbb{C}\)を\(v^j\)の任意のネイバーフッド(近傍)としよう。
\(f'''^{-1} (N_{v^j}) \subseteq \mathbb{R}^2\)は\(f'''^{-1} (v^j)\)のネイバーフッド(近傍)である。
\(f'''^{-1} (v^j)\)周りの以下を満たすある\(\epsilon\)-'オープンボール(開球)'\(B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon} \subseteq \mathbb{R}^2\)、つまり、\(B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon} \subseteq f'''^{-1} (N_{v^j})\)、がある。
\(f''' (B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon}) \subseteq N_{v^j}\)。
\(v\)周りの\(\epsilon\)-'オープンボール(開球)'\(B_{v, \epsilon} \subseteq V\)に対して、以下を満たすある\(t_0 \in J\)、つまり、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s (t) \in B_{v, \epsilon}\)、がある、なぜなら、\(s\)は\(v\)へコンバージ(収束)する。
それが意味するのは、\(f (s (t)) = (Re (s^1 (t)), Im (s^1 (t)), ..., Re (s^d (t)), Im (s^d (t))) \in f (B_{v, \epsilon}) = B_{f (v), \epsilon}\)。
それが意味するのは、\(\sum_{j \in \{1, ..., d\}} ((Re (s^j (t)) - Re (v^j))^2 + (Im (s^j (t)) - Im (v^j))^2) \lt \epsilon^2\)。
したがって、各\(j \in \{1, ..., d\}\)に対して、\((Re (s^j (t)) - Re (v^j))^2 + (Im (s^j (t)) - Im (v^j))^2 \le \sum_{j \in \{1, ..., d\}} ((Re (s^j (t)) - Re (v^j))^2 + (Im (s^j (t)) - Im (v^j))^2) \lt \epsilon^2\)。
それが意味するのは、\(f'''^{-1} (s^j (t)) \in B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon}\)、したがって、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s^j (t) \in f''' (B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon}) \subseteq N_{v^j}\)、それが意味するのは、\(lim s^j = v^j\)。
したがって、\(lim s = v = v^j b_j = (lim s^j) b_j\)。
ステップ3:
各\(j \in \{1, ..., d\}\)に対して、\(lim s^j\)が存在すると仮定し、それを\(v^j\)と記そう。
ステップ4:
\(lim s\)は存在し\(v^j b_j\)に等しいことを見よう。
\(v := v^j b_j\)を定義しよう。
\(N_v \subseteq V\)を\(v\)の任意のネイバーフッド(近傍)としよう。
\(v\)周りの以下を満たすある\(\epsilon\)-'オープンボール(開球)'\(B_{v, \epsilon} \subseteq V\)、つまり、\(B_{v, \epsilon} \subseteq N_v\)、がある: \(f (N_v) \subseteq \mathbb{R}^d\)は\(f (v)\)のネイバーフッド(近傍)であり、ある\(B_{f (v), \epsilon} \subseteq f (N_v)\)があり、\(B_{v, \epsilon} := f^{-1} (B_{f (v), \epsilon}) \subseteq N_v\)。
\(F = \mathbb{R}\)であると仮定しよう。
各\(j \in \{1, ..., d\}\)に対して、\(B_{v^j, \epsilon / \sqrt{d}} \subseteq \mathbb{R}\)を\(v^j\)周りの'\(\epsilon / \sqrt{d}\)'-'オープンボール(開球)'としよう。
以下を満たすある\(t_j \in J\)、つまり、\(t_j \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s^j (t) \in B_{v^j, \epsilon / \sqrt{d}}\)がある、なぜなら、\(s^j\)は\(v^j\)へコンバージ(収束)する。
\(t_0 \in J\)を\(t_1, ..., t_d \le t_0\)を満たす任意のものとしよう、それは存在する、なぜなら、以下を満たすある\(t_{1, 2} \in J\)、つまり、\(t_1, t_2 \le t_{1, 2}\)、がある、次に、以下を満たすある\(t_{1, 2, 3} \in J\)、つまり、\(t_{1, 2}, t_3 \le t_{1, 2, 3}\)、がある、それが意味するのは、\(t_1, t_2, t_3 \le t_{1, 2, 3}\)、...、次に、以下を満たすある\(t_{1, ..., d} \in J\)、つまり、\(t_{1, ..., d - 1}, t_d \le t_{1, ..., d}\)、がある、それが意味するのは、\(t_1, ..., t_d \le t_{1, ..., d}\)、そして、\(t_0 := t_{1, ..., d}\)を取れる。
各\(j\)に対して、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s^j (t) \in B_{v^j, \epsilon / \sqrt{d}}\)、それが意味するのは、\((s^j (t) - v^j)^2 \lt \epsilon^2 / d\)、したがって、\(\sum_{j \in \{1, ..., d\}} (s^j (t) - v^j)^2 \lt \sum_{j \in \{1, ..., d\}} \epsilon^2 / d = \epsilon^2\)、それが意味するのは、\(f (s (t)) \in B_{f (v), \epsilon}\)。
したがって、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s (t) \in f^{-1} (B_{f (v), \epsilon}) = B_{v, \epsilon} \subseteq N_v\)。
それが意味するのは、\(s\)はコンバージェンス(収束ポイント)\(lim s = v\)を持つということ。
したがって、\(lim s = v = v^j b_j = (lim s^j) b_j\)。
\(F = \mathbb{C}\)であると仮定しよう。
\(f''': \mathbb{R}^2 \to \mathbb{C}\)をカノニカル(正典)ホメオモーフィズム(位相同形写像)としよう。
各\(j \in \{1, ..., d\}\)に対して、\(B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon / \sqrt{d}} \subseteq \mathbb{R}^2\)を、\(f'''^{-1} (v^j)\)周りの'\(\epsilon / \sqrt{d}\)'-'オープンボール(開球)'としよう。
\(f''' (B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon / \sqrt{d}})\)は\(v^j\)のオープンネイバーフッド(開近傍)である。
以下を満たすある\(t_j \in J\)、つまり、\(t_j \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s^j (t) \in f''' (B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon / \sqrt{d}})\)、がある、なぜなら、\(s^j\)は\(v^j\)へコンバージ(収束)する。
\(t_0 \in J\)を、\(t_1, ..., t_d \le t_0\)を満たす任意のものとしよう、それは存在する、前と同様。
各\(j\)に対して、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s^j (t) \in f''' (B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon / \sqrt{d}})\)、それが意味するのは、\(f'''^{-1} (s^j (t)) \in B_{f'''^{-1} (v^j), \epsilon / \sqrt{d}}\)、それが意味するのは、\((Re (s^j (t)) - Re (v^j))^2 + (Im (s^j (t)) - Im (v^j))^2 \lt \epsilon^2 / d\)、したがって、\(\sum_{j \in \{1, ..., d\}} ((Re (s^j (t)) - Re (v^j))^2 + (Im (s^j (t)) - Im (v^j))^2) \lt \sum_{j \in \{1, ..., d\}} \epsilon^2 / d = \epsilon^2\)、それが意味するのは、\(f (s (t)) \in B_{f (v), \epsilon}\)。
したがって、\(t_0 \le t\)を満たす各\(t \in J\)に対して、\(s (t) \in f^{-1} (B_{f (v), \epsilon}) = B_{v, \epsilon} \subseteq N_v\)。
それが意味するのは、\(s\)はコンバージェンス(収束ポイント)\(lim s = v\)を持つということ。
したがって、\(lim s = v = v^j b_j = (lim s^j) b_j\)。