2025年11月9日日曜日

1420: メジャラブルスペース(測定可能空間)たち間マップ(写像)に対して、もしも、コドメイン(余域)\(\sigma\)-アルジェブラ(多元環)がサブセット(部分集合)たちのセット(集合)によって生成されサブセット(部分集合)たちのセット(集合)の要素のプリイメージ(前像)がメジャラブル(測定可能)である場合、マップ(写像)はメジャラブル(測定可能)である

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メジャラブルスペース(測定可能空間)たち間マップ(写像)に対して、もしも、コドメイン(余域)\(\sigma\)-アルジェブラ(多元環)がサブセット(部分集合)たちのセット(集合)によって生成されサブセット(部分集合)たちのセット(集合)の要素のプリイメージ(前像)がメジャラブル(測定可能)である場合、マップ(写像)はメジャラブル(測定可能)であることの記述/証明

話題


About: メジャラブルスペース(測定可能空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のメジャラブルスペース(測定可能空間)たち間任意のマップ(写像)に対して、もしも、コドメイン(余域)\(\sigma\)-アルジェブラ(多元環)がサブセット(部分集合)たちの任意のセット(集合)によって生成されサブセット(部分集合)たちの当該セット(集合)の各要素のプリイメージ(前像)がメジャラブル(測定可能)である場合、当該マップ(写像)はメジャラブル(測定可能)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\((M_1, A_1)\): \(\in \{\text{ 全てのメジャラブルスペース(測定可能空間)たち }\}\)
\((M_2, A_2)\): \(\in \{\text{ 全てのメジャラブルスペース(測定可能空間)たち }\}\)
\(f\): \(: M_1 \to M_2\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\exists S \subseteq Pow M_2 \text{ で以下を満たすもの、つまり、 } A_2 = \sigma (S) (\forall s \in S (f^{-1} (s) \in A_1))\)
\(\implies\)
\(f \in \{\text{ 全てのメジャラブルマップ(測定可能写像)たち }\}\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: \(M_2\)の、プリイメージ(前像)がメジャラブル(測定可能)であるようなサブセット(部分集合)たち全てのセット(集合)を考え、当該セット(集合)は、\(S\)を包含する\(\sigma\)-アルジェブラ(多元環)であることを見る; ステップ2: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(\widetilde{S}\)を、\(M_2\)の、プリイメージ(前像)が\(A_1\)内にあるようなサブセット(部分集合)たち全てのセット(集合)としよう。

\(\widetilde{S}\)は\(M_2\)の\(\sigma\)-アルジェブラ(多元環)であることを見よう。

1) \(M_2 \in \widetilde{S}\): \(f^{-1} (M_2) = M_1 \in A_1\)。

2) 各\(a \in \widetilde{S}\)に対して、\(M_2 \setminus a \in \widetilde{S}\): \(f^{-1} (M_2 \setminus a) = M_1 \setminus f^{-1} (a)\)、任意のマップ(写像)の下でのコドメイン(余域) マイナス 任意のコドメイン(余域)サブセット(部分集合)のプリイメージ(前像)は、ドメイン(定義域) マイナス そのサブセット(部分集合)のプリイメージ(前像)であるという命題によって、ここで、\(f^{-1} (a) \in A_1\)、したがって、\(M_1 \setminus f^{-1} (a) \in A_1\)。

3) \(\widetilde{S}\)の中への各シーケンス(列)\(s\)に対して、\(\cup_{j \in \mathbb{N}} s (j) \in \widetilde{S}\): \(f^{-1} (\cup_{j \in \mathbb{N}} s (j)) = \cup_{j \in \mathbb{N}} f^{-1} (s (j))\)、任意のマップ(写像)に対して、任意の、セット(集合)たちのユニオン(和集合)、のマップ(写像)プリイメージ(前像)は、それらセット(集合)たちのマップ(写像)プリイメージ(前像)たちのユニオン(和集合)であるという命題によって、ここで、\(f^{-1} (s (j)) \in A_1\)、したがって、\(\cup_{j \in \mathbb{N}} f^{-1} (s (j)) \in A_1\)。

\(S \subseteq \widetilde{S}\)、当該仮定によって。

ステップ2:

\(\sigma (S)\)は、\(S\)を包含する全ての\(\sigma\)-アルジェブラ(多元環)たちのインターセクション(共通集合)であるから、\(A_2 = \sigma (S) \subseteq \widetilde{S}\)。

それが意味するのは、\(A_2\)の各要素に対して、その\(f\)下でのプリイメージ(前像)は\(A_1\)内にあるということ、したがって、\(f\)はメジャラブル(測定可能)である。


参考資料


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