2025年12月21日日曜日

1517: グループ(群)でトポロジーを持ちコンティニュアス(連続)オペレーションたちを持つもの(特に、トポロジカルグループ(群))に対して、要素を\(1\)の(オープン(開))ネイバーフッド(近傍)によって左または右から掛けたものは要素の(オープン(開))ネイバーフッド(近傍)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

グループ(群)でトポロジーを持ちコンティニュアス(連続)オペレーションたちを持つもの(特に、トポロジカルグループ(群))に対して、要素を\(1\)の(オープン(開))ネイバーフッド(近傍)によって左または右から掛けたものは要素の(オープン(開))ネイバーフッド(近傍)であることの記述/証明

話題


About: グループ(群)
About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のグループ(群)で任意のトポロジーを持ち任意のコンティニュアス(連続)オペレーションたちを持つもの(特に、トポロジカルグループ(群))に対して、任意の要素を\(1\)の任意の(オープン(開))ネイバーフッド(近傍)によって左または右から掛けたものは当該要素の(オープン(開))ネイバーフッド(近傍)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(G\): \(\in \{\text{ 全てのグループ(群)たち }\}\)で、任意のトポロジーを持ちグループ(群)オペレーションたちがコンティニュアス(連続)であるもの
\(g\): \(\in G\)
\(N_1\): \(\in \{1 \text{ の } G \text{ 上おける全てのネイバーフッド(近傍)たち }\}\)
\(U_1\): \(\in \{1 \text{ の } G \text{ 上における全てのオープンネイバーフッド(開近傍)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(g N_1 \in \{g \text{ の } G \text{ 上における全てのネイバーフッド(近傍)たち }\}\)
\(\land\)
\(N_1 g \in \{g \text{ の } G \text{ 上における全てのネイバーフッド(近傍)たち }\}\)
\(\land\)
\(g U_1 \in \{g \text{ の } G \text{ 上における全てのオープンネイバーフッド(開近傍)たち }\}\)
\(\land\)
\(U_1 g \in \{g \text{ の } G \text{ 上における全てのオープンネイバーフッド(開近傍)たち }\}\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: マップ(写像)たち\(f_l: G \to G, g' \mapsto g g'\)および\(f_r: G \to G, g' \mapsto g' g\)のことを考え、それらはホメオモーフィズム(位相同形写像)たちであることを見る; ステップ2: \(1\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U'_1 \subseteq N_1\)を取り、\(g \in f_l (U'_1) \subseteq g N_1\)および\(g \in f_r (U'_1) \subseteq N_1 g\)であることを見る; ステップ3: \(g \in g U_1 = f_l (U_1)\)および\(g \in U_1 g = f_r (U_1)\)であることを見る。

ステップ1:

マップ(写像)たち\(f_l: G \to G, g' \mapsto g g'\)および\(f_r: G \to G, g' \mapsto g' g\)のことを考えよう。

それらはホメオモーフィズム(位相同形写像)たちである、任意のグループ(群)で任意のトポロジーを持ち任意のコンティニュアス(連続)オペレーションたちを持つもの(特に、トポロジカルグループ(群))に対して、インバージョン(逆)マップ(写像)、要素による左または右からのマルチプリケーション(乗法)マップ(写像)、要素によるコンジュゲーション(共役)マップ(写像)たちはホメオモーフィズム(位相同形写像)たちであるという命題によって。

ステップ2:

\(1\)の以下を満たすあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U'_1 \subseteq G\)、つまり、\(1 \in U'_1 \subseteq N_1\)、がある。

\(g = g 1 \in g U'_1 = f_l (U'_1) \subseteq g N_1\)。

しかし、\(f_l (U'_1) \subseteq G\)はオープンサブセット(開部分集合)である、なぜなら、\(f_l\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。

したがって、\(g N_1\)は\(g\)のネイバーフッド(近傍)である。

\(g = 1 g \in U'_1 g = f_r (U'_1) \subseteq N_1 g\)。

しかし、\(f_r (U'_1) \subseteq G\)はオープンサブセット(開部分集合)である、なぜなら、\(f_r\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。

したがって、\(N_1 g\)は\(g\)のネイバーフッド(近傍)である。

ステップ3:

\(g = g 1 \in g U_1 = f_l (U_1)\)。

しかし、\(f_l (U_1) \subseteq G\)はオープンサブセット(開部分集合)である、なぜなら、\(f_l\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。

したがって、\(g U_1\)は\(g\)のオープンネイバーフッド(開近傍)である。

\(g = 1 g \in U_1 g = f_r (U_1)\)。

しかし、\(f_r (U_1) \subseteq G\)はオープンサブセット(開部分集合)である、なぜなら、\(f_r\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。

したがって、\(U_1 g\)は\(g\)のオープンネイバーフッド(開近傍)である。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>