2022年3月20日日曜日

47: コネクテッド(連結された)トポロジカルマニフォールド(多様体)はパスコネクテッド(連結された)である

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コネクテッド(連結された)トポロジカルマニフォールド(多様体)はパスコネクテッド(連結された)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルマニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のコネクテッド(連結された)トポロジカルマニフォールド(多様体)はパスコネクテッド(連結された)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(M\): \(\in \{\text{ 全てのコネクテッド(連結された)トポロジカルマニフォールド(多様体)たち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(M\): \(\in \{\text{ 全てのパスコネクテッド(連結された)トポロジカルマニフォールド(多様体)たち }\}\)
//


2: 自然言語記述


任意のコネクテッド(連結された)トポロジカルマニフォールド(多様体)\(M\)はパスコネクテッド(連結された)である。


3: 証明


全体戦略: 任意のポイント\(p \in M\)およびサブセット(部分集合)\(S \subseteq M\)を\(p\)とパスコネクテッド(連結された)である全てのポイントたちとして取り、\(S = M\)であることを見る; ステップ1: 任意のポイント\(p \in M\)およびサブセット(部分集合)\(S \subseteq M\)を\(p\)とパスコネクテッド(連結された)である全てのポイントたちとして取る; ステップ2: \(S\)はオープン(開)であることを見る; ステップ3: \(M \setminus S\)はオープン(開)であることを見る; ステップ4: 本命題を結論する。

ステップ1:

任意のポイント\(p \in M\)に対して、サブセット(部分集合)\(S \subseteq M\)を\(p\)とパスコネクテッド(連結された)である全てのポイントたちとして取る。

ステップ2:

\(S\)はオープン(開)であることを証明しよう。

\(p_1 \in S\)は任意のものであるとしよう。\(p_1\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_{p_1} \subseteq M\)およびあるホメオモーフィズム(位相同形写像)\(\phi_{p_1}: U_{p_1} \to U_{\phi_{p_1} (p_1)}\)、ここで、\(U_{\phi_{p_1} (p_1)} \subseteq \mathbb {R}^n\)は\(\mathbb {R}^n\)上でオープン(開)、がある。

以下を満たすあるオープンボール(開球)\(B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon} \subseteq \mathbb {R}^n\)、つまり、\(B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon} \subseteq U_{\phi_{p_1} (p_1)}\)、がある。\(B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon}\)は\(U_{\phi_{p_1} (p_1)}\)上でオープン(開)であり、\(\phi_{p_1}^{-1} (B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon}) \subseteq U_{p_1}\)は\(U_{p_1}\)上でそして\(M\)上でオープン(開)である。

任意の\(p_2 \in \phi_{p_1}^{-1} (B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon})\)は\(\phi_{p_1}^{-1} (B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon})\)上でそして\(M\)上で\(p_1\)へパスコネクテッド(連結された)である、なぜなら、\(\phi_{p_1} (p_2)\)は\(B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon}\)上で\(\phi_{p_1} (p_1)\)へパスコネクテッド(連結された)であり、当該パスは\(\phi_{p_1}^{-1}\)によって\(\phi_{p_1}^{-1} (B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon})\)の中へマップされる: 当該パス\(\lambda: J \subseteq \mathbb{R} \to B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon}\)に対して、\(\phi_{p_1}^{-1} \circ \lambda: J \to \phi_{p_1}^{-1} (B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon})\)を取る、それはコンティニュアス(連続)である、任意のトポロジカルスペース(空間)たちの任意のサブスペース(部分空間)たちの間の任意のマップ(写像)たちで任意の対応するポイントたちでコンティニュアス(連続)であるものに対して、コンポジション(合成)は当該ポイントにおいてコンティニュアス(連続)であるという命題によって。

\(p_2\)は\(M\)上で\(p\)へパスコネクテッド(連結された)である、なぜなら、\(p_2\)は\(p\)へ\(p_1\)を介してパスコネクテッド(連結された)にできる。したがって、\(\phi_{p_1}^{-1} (B_{\phi_{p_1} (p_1), \epsilon}) \subseteq S\)。

オープン(開)であることのローカル基準によって、\(S\)は\(M\)上でオープン(開)である。

ステップ3:

\(M \setminus S \subseteq M\)はオープン(開)であることを証明しよう。

\(p_3 \in M \setminus S\)は任意のものであるとしよう。\(p_3\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_{p_3} \subseteq M\)およびあるホメオモーフィズム(位相同形写像)\(\phi_{p_3}: U_{p_3} \to U_{\phi (p_3)}\)、ここで、\(U_{\phi_{p_3} (p_3)} \subseteq \mathbb {R}^n\)は\(\mathbb {R}^n\)上でオープン(開)である、がある。以下を満たすあるオープンボール(開球)\(B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon} \subseteq \mathbb {R}^n\)、つまり、\(B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon} \subseteq U_{\phi_{p_3} (p_3)}\)、がある。\(B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon}\)は\(U_{\phi_{p_3} (p_3)}\)上でオープン(開)であり、\(\phi_{p_3}^{-1} (B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon}) \subseteq U_{p_3}\)は\(U_{p_3}\)上でそして\(M\)上でオープン(開)である。

任意の\(p_4 \in \phi_{p_3}^{-1} (B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon})\)は\(\phi_{p_3}^{-1} (B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon})\)上でそして\(M\)上で\(p_3\)へパスコネクテッド(連結された)である、なぜなら、\(\phi_{p_3} (p_4)\)は\(B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon}\)上で \(\phi_{p_3} (p_3)\)へパスコネクテッド(連結された)であり、当該パスは\(\phi_{p_3}^{-1}\)によって\(\phi_{p_3}^{-1} (B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon})\)の中へマップすることができる、前と同様に。

\(p_4\)は\(M\)上で\(p\)へパスコネクテッド(連結された)でない、なぜなら、そうでなければ、\(p_3\)は\(p\)へ\(p_4\)を介してパスコネクテッド(連結された)であることになる、矛盾。したがって、\(\phi_{p_3}^{-1} (B_{\phi_{p_3} (p_3), \epsilon}) \subseteq M \setminus S\)。

オープン(開)であることのローカル基準によって、\(M \setminus S\)は\(M\)上でオープン(開)である。

ステップ4:

さて、\(S \cap (M \setminus S) = \emptyset\)および\(M = S \cup (M \setminus S)\)。\(M\)はコネクテッド(連結された)であるから、これら2つのサブセット(部分集合)たちの内の1つは空でなければならない、しかし、\(S\)は空ではない、少なくとも\(p\)を包含していて、したがって、\(M \setminus S = \emptyset\)、したがって、\(S = M\)、それが意味するのは、\(M\)はパスコネクテッド(連結された)であるということ。


4: 注


本命題は、トポロジカルスペース(空間)一般についてのものではなく、トポロジカルマニフォールド(多様体)についてのものである。


参考資料


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