ローカルにコンパクトなハウスドルフトポロジカルスペース(空間)に対して、ポイントの周りにオープンネイバーフッド(開近傍)でそのクロージャー(閉包)がコンパクトであるものがあることの記述/証明
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、ローカルにコンパクトなトポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、ハウスドルフトポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、ポイントのネイバーフッド(近傍)の定義を知っている。
- 読者は、トポロジカルスペース(空間)のコンパクトサブセット(部分集合)の定義を知っている。
- 読者は、サブスペース(部分空間)トポロジーの定義を知っている。
- 読者は、任意のハウスドルフトポロジカルスペース(空間)の任意のコンパクトサブセット(部分集合)はクローズド(閉)であるという命題を認めている。
- 読者は、任意のトポロジカルサブスペース(部分空間)上の任意のサブセット(部分集合)はクローズド(閉)である、もしも、ベーススペース(空間)上のあるクローズドセット(閉集合)であってそれの当該サブスペース(部分空間)とのインターセクション(共通集合)が当該サブセット(部分集合)であるものがある場合、そしてその場合に限って、という命題を認めている。
- 読者は、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)のサブセット(部分集合)としてのコンパクト性はサブスペース(部分空間)としてのコンパクト性に等しい という命題を認めている。
- 読者は、任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)の任意のクローズドサブセット(閉部分集合)はコンパクトであるという命題を認めている。
- 読者は、任意のトポロジカルスペース(空間)に対して、任意のサブスペース(部分空間)の任意のコンパクトサブセット(部分集合)はベーススペース(空間)上でコンパクトであるという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のローカルにコンパクトなハウスドルフトポロジカルスペース(空間)に対して、任意のポイントの周りに、オープンネイバーフッド(開近傍)であってそのクロージャー(閉包)がコンパクトであるものがあるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 記述
任意のローカルにコンパクトなハウスドルフトポロジカルスペース(空間)\(T\)、任意のポイント\(p \in T\)に対して、\(p\)の以下を満たすあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_p \subseteq T\)、つまり、クロージャー(閉包)\(\overline{U_p}\)は\(T\)上でコンパクトである、がある。
2: 証明
\(p\)のあるコンパクトネイバーフッド(近傍)\(N_p\)がある。\(N_p\)はクローズド(閉)である、任意のハウスドルフトポロジカルスペース(空間)の任意のコンパクトサブセット(部分集合)はクローズド(閉)であるという命題によって。あるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_p \subseteq N_p\)がある。\(\overline{U_p} \subseteq N_p\)、なぜなら、\(\overline{U_p}\)は\(U_p\)を包含する最小クローズドセット(閉集合)であり、\(N_p\)は\(U_p\)を包含するクローズドセット(閉集合)であるから。\(\overline{U_p}\)は\(N_p\)上でクローズド(閉)である、任意のトポロジカルサブスペース(部分空間)上の任意のサブセット(部分集合)はクローズド(閉)である、もしも、ベーススペース(空間)上のあるクローズドセット(閉集合)であってそれの当該サブスペース(部分空間)とのインターセクション(共通集合)が当該サブセット(部分集合)であるものがある場合、そしてその場合に限って、という命題によって。\(N_p\)はコンパクトトポロジカルスペース(空間)である、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)のサブセット(部分集合)としてのコンパクト性はサブスペース(部分空間)としてのコンパクト性に等しい という命題によって。\(\overline{U_p}\)は\(N_p\)上でコンパクトである、任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)の任意のクローズドサブセット(閉部分集合)はコンパクトであるという命題によって。\(\overline{U_p}\)は\(T\)上でコンパクトである、任意のトポロジカルスペース(空間)に対して、任意のサブスペース(部分空間)の任意のコンパクトサブセット(部分集合)はベーススペース(空間)上でコンパクトであるという命題によって。