ベクトルたちバンドル(束)に対して、トリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)は必ずしもチャートオープンサブセット(開部分集合)ではないが、トリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)上の任意のポイントにより小さいかもしれないチャートトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)があることの記述/証明
話題
About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、\(C^\infty\)ベクトルたちバンドル(束)の定義を知っている。
- 読者は、任意のチャートトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)のトリビアライゼイションはチャートマップ(写像)であるという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のベクトルたちバンドル(束)に対して、あるトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)は必ずしもチャートオープンサブセット(開部分集合)ではないが、任意のトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)上の任意のポイントにより小さいかもしれないチャートトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)があるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 記述
任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)\(M\)、任意のベクトルたちバンドル(束)\(\pi: E \rightarrow M\)、任意のトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)\(U\)に対して、\(U\)は必ずしもチャートオープンサブセット(開部分集合)ではないが、任意のポイント\(p \in U\)の周りに、ある、より小さいかもしれないチャートトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)\(U'_p \subseteq U\)がある。
2: 証明
\(U\)は必ずしもチャートオープンサブセット(開部分集合)ではない、なぜなら、\(U\)がトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)であるというのは\(U\)がチャートオープンセット(開集合)であることを保証しない。例えば、プロダクトバンドル(束)\(M \times \mathbb{R}^d\)に対して、\(U = M\)はトリビアライジングオープンセット(開集合)であるが、\(M\)は必ずしもグローバルチャートを持たない、したがって、\(U\)は必ずしもチャートオープンセット(開集合)ではない。
\(p\)の周りに、あるチャートオープンサブセット(開部分集合)\(U_p \subseteq M\)がある。\(U'_p := U_p \cap U\)はチャートオープンサブセット(開部分集合)である。一方では、あるトリビアライゼイション\(\phi: \pi^{-1} (U) \rightarrow U \times \mathbb{R}^d\)があるが、\(\phi\vert_{\pi^{-1} (U'_p)}: \pi^{-1} (U'_p) \rightarrow U'_p \times \mathbb{R}^d\)はトリビアライゼイションである、なぜなら、それはファイバープリザービング(維持)であり、ディフェオモーフィックであり、任意の\(p' \in U'_p\)に対して、\(\phi\vert_{\pi^{-1} (U'_p)}\vert_{\pi^{-1} (p')}: \pi^{-1} (p') \rightarrow \{p'\} \times \mathbb{R}^d\)はベクトルたちスペース(空間)アイソモーフィック(同形写像)である、なぜなら、それは単に\(\phi\)のあるオープンサブセット(開部分集合)についてのリストリクション(制限)にすぎない(\(\pi^{-1} (U'_p)\)は\(E\)上でオープン(開)であり、\(\pi^{-1} (U'_p) \subseteq \pi^{-1} (U)\)、それは、\(E\)上でオープン(開))。
3: 注
もしも、\(U\)が\(M\)上のチャートオープンサブセット(開部分集合)でなかった場合、\(\pi^{-1} (U)\)は必ずしも\(E\)上のチャートオープンサブセット(開部分集合)ではない、その一方、\(\pi^{-1} (U'_p)\)は\(E\)上のチャートオープンサブセット(開部分集合)である、任意のチャートトリビアライジングオープンサブセット(開部分集合)のトリビアライゼイションはチャートマップ(写像)であるという命題によって。