2025年12月14日日曜日

1499: ユークリディアントポロジカルスペース(空間)のサブスペース(部分空間)でそのコンポーネントの中へのプロジェクション(射影)が非シングルカウンタブル(可算)であるものはコネクテッド(連結された)ではない

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ユークリディアントポロジカルスペース(空間)のサブスペース(部分空間)でそのコンポーネントの中へのプロジェクション(射影)が非シングルカウンタブル(可算)であるものはコネクテッド(連結された)ではないことの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)の任意のサブスペース(部分空間)でその任意のコンポーネントの中へのプロジェクション(射影)が非シングルカウンタブル(可算)であるものはコネクテッド(連結された)ではないという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(\mathbb{R}^d\): \(= \text{ 当該ユークリディアントポロジカルスペース(空間) }\)
\(T\): \(\in \{\mathbb{R}^d \text{ の全てのトポロジカルサブスペース(部分空間)たち }\}\)
\(\pi_j\): \(: \mathbb{R}^d \to \mathbb{R}, (x^1, ..., x^d) \mapsto (x^j)\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\pi_j (T) \in \{\text{ 全てのカウンタブル(可算)セット(集合)たち }\} \land 1 \lt \vert \pi_j (T) \vert\)
\(\implies\)
\(T \notin \{\text{ 全てのコネクテッド(連結された)トポロジカルスペース(空間)たち }\}\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: 以下を満たすある\(\{r_1, r_2\} \subseteq \pi_j (T)\)、つまり、\(r_1 \lt r_2\)、および以下を満たすある\(r \in \mathbb{R}\)、つまり、\(r_1 \lt r \lt r_2\)および\(r \notin \pi_j (T)\)、を取る; ステップ2: オープンサブセット(開部分集合)たち\(U'_1 := \mathbb{R}^{j - 1} \times (- \infty, r) \times \mathbb{R}^{d - j}, U'_2 := \mathbb{R}^{j - 1} \times (r, \infty) \times \mathbb{R}^{d - j} \subseteq \mathbb{R}^d\)を取り、\(T = (T \cap U'_1) \cup (T \cap U'_2)\)であることを見る; ステップ3: \(T \cap U'_l\)は、\(T\)の以下を満たすある非空オープンサブセット(開部分集合)、つまり、\((T \cap U'_1) \cap (T \cap U'_2) = \emptyset\)、であることを見る。

ステップ1:

以下を満たすある\(\{r_1, r_2\} \subseteq \pi_j (T)\)、つまり、\(r_1 \lt r_2\)、を取ろう、それは可能である、なぜなら、\(1 \lt \vert \pi_j (T) \vert\)。

以下を満たすある\(r \in \mathbb{R}\)、つまり、\(r_1 \lt r \lt r_2\)および\(r \notin \pi_j (T)\)、がある、なぜなら、\(\pi_j (T)\)はカウンタブル(可算)である: インターバル(区間)\((r_1, r_2)\)は何らかのアンカウンタブル(不可算)ポイントたちを持つ(よく知られているとおり)、そして、カウンタブル(可算)\(\pi_j (T)\)は\((r_1, r_2)\)全体をカバーできない。

ステップ2:

サブセット(部分集合)たち\(U'_1 := \mathbb{R}^{j - 1} \times (- \infty, r) \times \mathbb{R}^{d - j}, U'_2 := \mathbb{R}^{j - 1} \times (r, \infty) \times \mathbb{R}^{d - j} \subseteq \mathbb{R}^d\)を取ろう。

それらは\(\mathbb{R}^d\)上でオープン(開)である、\(d\)ディメンショナル(次元)ユークリディアントポロジカルスペース(空間)は、いくつかより低いディメンショナル(次元)ユークリディアンスペース(空間)たちの任意のコンビネーションのプロダクトで、プロダクトのディメンション(次元)が\(d\)へ等しいものへホメオモーフィック(位相同形写像)であるという命題によって: \((- \infty, r)\)および\((r, \infty)\)は\(\mathbb{R}\)上でオープン(開)である。

\(T = T \cap (U'_1 \cup U'_2)\)、なぜなら、各\(t = (x^1, ..., x^j, ..., x^d) \in T\)に対して、\(x^j \in (- \infty, r)\)または\(x^j \in (r, \infty)\)、したがって、\(t \in U'_1\)または\(t \in U'_2\)。

\(= (T \cap U'_1) \cup (T \cap U'_2)\)、任意のセット(集合)に対して、アンカウンタブル(不可算)かもしれない数の任意のサブセット(部分集合)たちのユニオン(和集合)と任意のサブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)は当該サブセット(部分集合)たちの各々と後者サブセット(部分集合)のインターセクション(共通集合)たちのユニオン(和集合)であるという命題によって。

ステップ3:

\(T \cap U'_1 \neq \emptyset\)、なぜなら、\(r_1 \in (- \infty, r)\); \(T \cap U'_2 \neq \emptyset\)、同様に。

\(T \cap U'_1\)は\(T\)上でオープン(開)である、なぜなら、\(U'_1\)は\(\mathbb{R}^d\)上でオープン(開)である、サブスペース(部分空間)トポロジーの定義によって; \(T \cap U'_2\)は\(T\)上でオープン(開)である、同様に。

\((T \cap U'_1) \cap (T \cap U'_2) = \emptyset\)、なぜなら、各\(t = (x^1, ..., x^j, ..., x^d) \in T \cap U'_1\)に対して、\(x^j \in (-\infty, r)\)、したがって、\(x^j \notin (r, \infty)\)、したがって、\(t \notin T \cap U'_2\)。

したがって、\(T\)はコネクテッド(連結された)でない。


参考資料


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