2024年5月12日日曜日

573: アファインシンプレックス(単体)マップ(写像)のドメイン(定義域)はユークリディアントポロジカルスーパースペース(空間)上でクローズド(閉)でコンパクトである

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

アファインシンプレックス(単体)マップ(写像)のドメイン(定義域)はユークリディアントポロジカルスーパースペース(空間)上でクローズド(閉)でコンパクトであることの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)
About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のアファインシンプレックス(単体)マップ(写像)のドメイン(定義域)は当該ユークリディアントポロジカルスーパースペース(空間)上でクローズド(閉)でコンパクトであるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(\mathbb{R}^{n + 1}\): \(= \text{ ユークリディアントポロジカルスペース(空間) }\)
\(T\): \(= \{t = (t^0, ..., t^n) \in \mathbb{R}^{n + 1} \vert \sum_{j \in \{0, ..., n\}} t^j = 1 \land 0 \le t^j\} \subseteq \mathbb{R}^{n + 1}\)、\(\mathbb{R}^{n + 1}\)のサブスペース(部分空間)として
//

ステートメント(言明)たち:
\(T \in \{\mathbb{R}^{n + 1} \text{ の全てのクローズドサブセット(閉部分集合)たち }\} \cap \{\mathbb{R}^{n + 1} \text{ の全てのコンパクトサブセット(部分集合)たち }\}\)。
//

\(T\)はそれ自体としてコンパクトトポロジカルスペース(空間)である、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)のサブセット(部分集合)としてのコンパクト性はサブスペース(部分空間)としてのコンパクト性に等しい という命題によって。


2: 自然言語記述


ユークリディアントポロジカルスペース(空間)\(\mathbb{R}^{n + 1}\)に対して、\(T := \{t = (t^0, ..., t^n) \in \mathbb{R}^{n + 1} \vert \sum_{j \in \{0, ..., n\}} t^j = 1 \land 0 \le t^j\} \subseteq \mathbb{R}^{n + 1}\)で\(\mathbb{R}^{n + 1}\)のサブスペース(部分空間)とみなしたものは、\(\mathbb{R}^{n + 1}\)上でクローズド(閉)でコンパクトである。


3: 注


何のアファインシンプレックス(単体)も"記述"内に明示的に現れないが、\(T\)は任意のアファインシンプレックスマップ(写像)\(f: T \to [p_0, ..., p_n] = \{\sum_{j \in \{0, ..., n\}} t^j p_j \in V \vert t^j \in \mathbb{R}, \sum_{j \in \{0, ..., n\}} t^j = 1 \land 0 \le t^j\}\)のドメイン(定義域)である。

"アファインシンプレックス(単体)マップ(写像)"は、確立された用語ではないかもしれないが、任意のアファインシンプレックス(単体)の下にあるマップ(写像)を意味し、アファインシンプレックス(単体)からのアファインマップ(写像)を意味しない。


3: 証明


\(\mathbb{R}\)はユークリディアントポロジカルスペース(空間)であるとしよう。マップ(写像)\(f_1: \mathbb{R}^{n + 1} \to \mathbb{R}, (t^1, ..., t^n) \mapsto \sum_{j \in \{0, ..., n\}} t^j\)を取ろう。\(f_1\)は明らかにコンティニュアス(連続)である。各\(j \in \{0, ..., n\}\)に対して、マップ(写像)\(f_{2, j}: \mathbb{R}^{n + 1} \to \mathbb{R}, (t^1, ..., t^n) \mapsto t^j\)を取ろう。\(f_{2, j}\)は明らかにコンティニュアス(連続)である。

\(T = {f_1}^{-1} (\{1\}) \cap \cap_j {f_{2, j}}^{-1} ([0, \infty))\)、しかし、\({f_1}^{-1} (\{1\}) \subseteq \mathbb{R}^{n + 1}\)および\({f_{2, j}}^{-1} ([0, \infty)) \subseteq \mathbb{R}^{n + 1}\)は\(\mathbb{R}^{n + 1}\)上でクローズド(閉)である、なぜなら、\(\{1\}, [0, \infty) \subseteq \mathbb{R}\)は\(\mathbb{R}\)上でクローズド(閉)であり、\(f_1\)および\(f_{2, j}\)はコンティニュアス(連続)である。

したがって、\(T\)は\(\mathbb{R}^{n + 1}\)上でクローズド(閉)である。

\(T\)はバウンデッド(有界)である(不可避に\(t^j \le 1\))から、\(T\)は\(\mathbb{R}^{n + 1}\)上でコンパクトである、ハイネ-ボレル定理によって。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>