ファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)でインナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)メトリック(計量)を持つものに対して、スペース(空間)はコンプリート(完備)であることの記述/証明
話題
About: ベクトルたちスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、リアル(実)またはコンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)上のインナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)ノルムの定義を知っている。
- 読者は、リアル(実)またはコンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)上のノルムによってインデュースト(誘導された)メトリック(計量)の定義を知っている。
- 読者は、コンプリート(完備)メトリックスペース(計量付き空間)の定義を知っている。
- 読者は、メトリックスペース(計量付き空間)上のシーケンス(列)のコンバージェンス(収束点)の定義を知っている。
- 読者は、任意のカウンタブル(可算)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)で任意のインナープロダクト(内積)を持つものはオーソノーマル(正規直交)ベーシス(基底)を持つという命題を認めている。
- 読者は、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)リアル(実)またはコンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)でカノニカル(正典)トポロジーを持つものの中への任意のダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)による任意のネットに対して、コンバージェンス(収束ポイント)は存在する、もしも、コンポーネントたち(任意のベーシス(基底)に関する)のコンバージェンス(収束ポイント)たちが存在する場合、そしてその場合に限って、その時、当該コンバージェンス(収束ポイント)は当該コンバージェンス(収束ポイント)たちで表わされるという命題を認めている。
- 読者は、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)で任意のインナープロダクト(内積)を持つものに対して、当該インナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)トポロジーはカノニカル(正典)トポロジーであるという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)で任意のインナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)メトリック(計量)を持つものに対して、当該スペース(空間)はコンプリート(完備)であるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\mathbb{R}, \mathbb{C}\}\)で、カノニカル(正典)フィールド(体)ストラクチャー(構造)を持つもの
\(d\): \(\in \mathbb{N}\)
\(V\): \(\in \{\text{ 全ての } d \text{ -ディメンショナル(次元) } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)で、任意のインナープロダクト(内積)および当該インナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)ノルムによってインデュースト(誘導された)メトリック(計量)を持つもの
//
ステートメント(言明)たち:
\(V \in \{\text{ 全てのコンプリート(完備)メトリックスペース(計量付き空間)たち }\}\)
//
2: 証明
全体戦略: ステップ1: \(V\)に対する任意のオーソノーマル(正規直交)ベーシス(基底)を取る; ステップ2: 任意のコーシーシーケンス(列)を取り、それを当該ベーシス(基底)によって表現し、コンポーネントシーケンス(列)たちがコンバージ(収束)することを見る; ステップ3: 当該シーケンス(列)はコンポーネントコンバージェンス(収束ポイント)たちを持ってコンバージ(収束)することを見る。
ステップ1:
\(V\)に対するあるオーソノーマル(正規直交)ベーシス(基底)\(B = \{b_1, ..., b_d\}\)がある、任意のカウンタブル(可算)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)で任意のインナープロダクト(内積)を持つものはオーソノーマル(正規直交)ベーシス(基底)を持つという命題によって。
ステップ2:
\(s: \mathbb{N} \to V\)を任意のコーシーシーケンス(列)としよう。
各\(l \in \mathbb{N}\)に対して、\(s (l) = s (l)^j b_j\)。
以下を満たす各\(\epsilon \in \mathbb{R}\)、つまり、\(0 \lt \epsilon\)、に対して、以下を満たすある\(N \in \mathbb{N}\)、つまり、\(N \lt m, n\)を満たす各\(m, n \in \mathbb{N}\)に対して、\(dist (s (m), s (n)) \lt \epsilon\)、がある。
それが意味するのは、\(\langle s (m) - s (n), s (m) - s (n) \rangle \lt \epsilon^2\)。
したがって、\(\langle s (m)^j b_j - s (n)^j b_j, s (m)^j b_j - s (n)^j b_j \rangle = \langle (s (m)^j - s (n)^j) b_j, (s (m)^j - s (n)^j) b_j \rangle = \sum_{j \in \{1, ..., d\}} \vert s (m)^j - s (n)^j \vert^2\)、なぜなら、当該ベーシス(基底)はオーソノーマル(正規直交)である、\(\lt \epsilon^2\)。
したがって、各\(l \in \{1, ..., d\}\)に対して、\(\vert s (m)^l - s (n)^l \vert^2 \le \sum_{j \in \{1, ..., d\}} \vert s (m)^j - s (n)^j \vert^2 \lt \epsilon^2\)。
それが意味するのは、\(s^l: \mathbb{N} \to F, n \mapsto s (n)^l\)はコーシーシーケンス(列)であるということ。
\(F\)のカノニカル(正典)メトリックスペース(計量付き空間)とみなしたものは、コンプリート(完備)である、よく知られているとおり、から、\(s^l\)はある\(r^l\)へコンバージ(収束)する。
ステップ3:
したがって、\(s\)は\(r^j b_j\)へコンバージ(収束)する、\(V\)をカノニカル(正典)トポロジカルスペース(空間)とみなして、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)リアル(実)またはコンプレックス(複素)ベクトルたちスペース(空間)でカノニカル(正典)トポロジーを持つものの中への任意のダイレクテッド(有向)インデックスセット(集合)による任意のネットに対して、コンバージェンス(収束ポイント)は存在する、もしも、コンポーネントたち(任意のベーシス(基底)に関する)のコンバージェンス(収束ポイント)たちが存在する場合、そしてその場合に限って、その時、当該コンバージェンス(収束ポイント)は当該コンバージェンス(収束ポイント)たちで表わされるという命題によって。
しかし、当該カノニカル(正典)トポロジカルスペース(空間)は、当該インナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)トポロジカルスペース(空間)に他ならない、任意のファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)で任意のインナープロダクト(内積)を持つものに対して、当該インナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)トポロジーはカノニカル(正典)トポロジーであるという命題によって。
しかし、当該インナープロダクト(内積)によってインデュースト(誘導された)(ノルムによってインデュースト(誘導された)メトリック(計量)によってインデュースト(誘導された))トポロジカルスペース(空間)上における当該コンバージェンス(収束ポイント)は、当該メトリックスペース(計量付き空間)上におけるコンバージェンス(収束ポイント)である、メトリックスペース(計量付き空間)上のシーケンス(列)のコンバージェンス(収束点)の定義に対する"注"内で言及されているとおり。
したがって、\(s\)は\(r^j b_j\)へコンバージ(収束)する、\(V\)を当該メトリックスペース(計量付き空間)とみなして。
したがって、\(V\)はコンプリート(完備)である。